高田純次が重版出来!久慈勝のキャストで出版社興都館社長に抜擢

重版出来!

重版出来!で、高田純次が、黒沢心(黒木華)が就職した出版社、興都館の社長、久慈勝のキャストに充てられました。面接日に清掃員の姿になり、応募者の様子を伺う久慈勝社長役、高田純次の演技が光っていましたね。

 

重版出来!キャスト 高田純次が出版社興都館の社長久慈勝のキャストで

日本体育大学の黒沢心(黒木華)が、ケガのため柔道の道を諦め、新たに目標とした就職先に出版社の興都館を選びました。

と、いうか、それまでにすでに20社ほど、就職の面接に黒沢心は失敗していたのです。(笑)

 

しかし「面接は柔道と同じ」と、前に出る答弁で担当者に対し、就職の情熱を語っているところへ、箒を持った久慈勝社長がいきなり黒沢心に 掛かってきたのです。

投げ下された社長の右腕を一瞬にして掴んだ黒沢心は、一本背負いで見事に社長を投げ飛ばしたのです。あっちゃー、やっちまたい!(大爆笑のシーンでした!)

これで、面接はオジャンと思っていた黒沢心でしたが、柔道の技も運動量の腕立て伏せも正当な評価が下され、期待をもって興都館に採用が決まったのです。

久慈勝社長が役員会議で発言するシーン、高田純次が異様なほど、似合っていましたね。「どんな勝負師もぶれない体軸を持っている」という社長の持論を役員たちに訓示する場面では、おチャラけたキャラの高田純次はまったく陰を潜め、社長の久慈勝になっていました。

この高田純次演技を見て、ひょっとしたら、黒木華とこの高田純次キャストがベストキャストの重版出来!の中でも極め付けの二人だと思いました。

 

重版出来!キャスト 出版社興都館の社長久慈勝に扮する高田純次とは?

終戦2年後の1947年に東京で生まれた高田純次は、本当に不思議なキャラをしていますが、ある意味、前半の半生にその理由があるのかも知れません。

高田純次は32歳の時に実母を早く亡くしたそうですが、それまでは普通の家庭に育っています。戦後ですから、物不足の時代に生まれ、青年期は日本の高度成長期に育った高田純次です。

大学受験は、ベビーブーム世代で、複数の大学受験を経験し、全てに失敗した高田純次は一浪することになります。考えてみれば、大多数の受験生が複数受験しているのですから、落ちる受験生はどこを受験しても落ちるのは至極当たり前の時代だったのです。(笑)

一浪した高田純次は、翌年、文系から美系にシフトして、芸大や武蔵野、多摩など美術大学を受験しましたが、またしても失敗、結局、東京デザイナー学院に進学したのです。

ある意味、この経験は高田純次の価値観に大きな影響を与えたのではないでしょうか。幼少の小学校から中学校までは「神童」と呼ばれていたとされ、(特別な勉強をしなくとも出来る子供は多かった時代)、自信があった彼が受験に全て失敗するという挫折感は、味わったことのある人間にしか分からないことでしょう。

24歳の時、観劇した自由劇場に触発された高田純次は、即入団するも僅か一年で退団。イッセー尾形と「うでくらべ」という劇団を結成しますが、これも半年でダメ。収入も安定しない中、結婚したため、一時は演劇を諦め会社員になるも、諦めきれずに30歳で、劇団の「東京乾電池」に入団し、再チャレンジ。

テレビの笑点で売れる32歳になる間は、食えないので何でもやったという高田純次の「厳しさといい加減さ」は、この幼少時代から、大学不合格時代、そして売れない役者時代のコラボレーションとも言えるでしょう。

高田純次のキャッチである「元祖テキトー男」や「平成の無責任」など、いい加減なキャラは高田純次の持つ不思議な魅力となって活きています。

現在69歳の高田純次が、出版社興都館の社長役がぴったり来るのは、やはりその半生に隠されていたと言えるでしょう。そして、その高田純次が演じる久慈勝が、面接日に清掃員の姿に身を変えて、応募生を見る姿が妙に似合っていたのは、これまでの半生で納得できるものです。

いよいよ、重版出来!第5話では、その久慈勝の半生が語られるということで、多いに楽しみな内容となります。ますます期待の大きくなる重版出来!が待ち遠しいです。

行くぞー、打ち込み100本!

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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