重版出来!6話は大感動で幕を閉じました。肝心の視聴率はどうなったでしょう?黒木華をはじめ安田顕、松重豊、キャスト全員、見事な演技で見どころ十分でしたね。重版出来!6話の感想は、黒沢心の素朴な疑問と安井昇の壮絶な体験が、私たちが日頃向き合う問題だということでした。
重版出来!6話の視聴率 願い!期待の8%台
重版出来!5話では、10%の大台を目指した視聴率でしたが、7.3%の大幅ダウン。でも、重厚で内容の濃い第6話では、8%を奪還して欲しいですね。
黒木華と安田顕の正面からのぶつかり合いも見どころ十分でした。そして、その安井顕の「新人つぶし」の異名の由来が、ものすごく奥深い、普段から私たちも経験するテーマでしたね。
近世の人生のテーマは、「仕事vs家庭」「理想vs結果主義」「全体vs個々」と、常に相反する狭間で揺れ動く人間の立場と価値観です。
「何のために働くのか?」という疑問は近世になってからの、人生の最大のテーマなのではないでしょうか。「食べるため」と簡単に言ってしまえば、それだけのことです。
しかし、人間の面白さ、素晴らしさはそれだけではないのですよね。早くして愛する人を亡くした人が、少しでも多くの人を救いたいとの願いから医者になったり、自分の夢を追いかけてプロのスポーツ選手になったり、と、ただ食べるだけの理由で人間は生きているのではないとこにドラマがあるのではないでしょうか。
演技派女優の黒木華をはじめ、個性派俳優が見事なタッチで人間社会の葛藤を描いた第6話の視聴率が楽しみです。
【重版出来!6話の視聴率】
重版出来6話の視聴率は7.0%と惜しくも0.3%のダウンとなりました。やはり、出版業界の内部を見たいというファンの期待を裏切っているのが原因かも知れませんね。
重版出来!6話の感想 仕事とは結果がすべてなのか葛藤する安井昇
重版出来!の歌詞は?主題歌はユニコーンでナイスなロックの響き
「新人つぶし」の汚名を着る安井昇は、未だに外した作品は無いといいます。何故なのでしょうか?
その理由は安井昇の苦い過去の経験にあったのです。
土日も惜しまず漫画家の先生の所へ通い、やっと加藤了先生の寄稿をもらえるようになった安井昇でしたが、週刊FLOWが廃刊となってしまうのです。
興都館の編集部では、何とか廃刊を阻止しようと全員で踏ん張るのですが、加藤先生にはライバル会社かのエンペラーから廃刊のニュースが漏れ、家に帰れば奥さんから離婚を申し出され、努力も報われずに週刊FLOWは廃刊が決定と、安井昇にとって最悪の経験をしたのです。
娘の誕生日を忘れるくらい働きづくめになって頑張っていた安井昇に、離婚を言い出される昇は辛かったでしょうね。
役員の浜田は、「俺が作った雑誌は必ず売れて無敵の浜田と言われた。」
「悪いな敗戦処理をさせて」という言葉には、未練も感じませんでしたね。会社経営の役員ともなると、数字の方が大事になるのでしょうか。
加藤了先生にとっても、安井昇の廃刊阻止という努力の前に自己弁護が先になります。彼にも給料を払うアシスタントがいたからです。
それぞれの立場、そして結果がもたらす個々の影響など、何が大事で何を守らねばならないのか、永遠のテーマとも言えるでしょう。
重版出来!6話の感想 東江絹の選択と未来と安井昇の評価
安井昇と縁を切って、漫画制作の続行を断念する東江絹も、同じように自己の選択を決定します。安易なデビューを諦め、新たに一歩から踏み出す決意をした東江絹は、まだ若く将来があります。焦らず、じっくり自分の目標に向かう決意ができたのです。
人間、「いつ」という問題も答えを導くのに不可欠な要素です。東江絹や中田伯のように年代が若いときは十分な時間がありますからね。沼田渡のように、年をとってしまうと結論も自ずから違ってきます。
その意味で、編集長が安井昇に掛ける声が素晴らしかったですね。東江絹がコミカライズを下りたことを伝え、他の漫画家に書かせると報告を受けた和田編集長は、「安井、いつもありがとな。お前が確実に稼いでくれるお陰で、他の作品で冒険できる。勝負するところで勝負できてんだ」
さすがに編集長ですね。安井昇の気心を知っているとともに、組織としての適材適所も知っており、周囲もそれぞれ理解しているのです。管理人は感動して涙が漏れてしまいました。
人間社会の面白さとダイナミズムが、奥深く描かれていた素晴らしい感想をもった第6話でした。
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最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
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