重版出来!の読み方と意味と業界事情!二通りの読みはどちらも正解

重版出来!

重版出来!」が、中々のスタートを切りました。しかし、「重版出来」の読み方が分からない方や、その意味が良く分からないという方も多いようです。黒木華主演の痛快ドラマ「重版出来!」にはどんな意味があるのでしょう?

 

 

重版出来の読み方は?

これは、出版業界や印刷業界の用語で、「重版出来」と書いて、読み方は「じゅうはんしゅったい」です。

しかし、業界では、「出来」と書いて「しゅったい」と読むと、素人さんでは読み方が分からない人も多く、「??」何じゃそりゃ、となってしまうので、本来の意味の「出来る」から「でき」という読み方が日常的となっているそうです。

つまり、「じゅうはんしゅったい」が正規とされていますが、「じゅうはんでき」でも一般的に通るようです。

 

重版出来(じゅうはんしゅったい)の意味は?

重版というのは、読んで字の如し。「版を重ねる」という意味で、どのように使われているかというと、最初に印刷した部数が売れてしまい、足りないので元の版を使い追加することをいいます。

重版するということは、版を追加印刷するということですね。通常は売れて無くなってしまい、追加印刷するのですから、出版業界や印刷業界ではこの「重版」という言葉は極めてめでたい言葉なのです。

重版出来は業界では知られていることですが、テクニック次第で、重版出来を意図的に演じる場合もあるそうです。

どういうことかというと、最初の初版の部数を少なくしておいて、追加の重版をかける分けです。

通常、初版というのは、一般的に5千部から7千部と言われていて、よほど期待されている場合で8千部程度らしいです。

そして、これらが全部売れてしまうと、「重版出来」となる訳ですね。こうして見てくると、「なるほど」、業界では、「重版出来」とは「大当たり」という意味ということが分かってきて、縁起の良い喜ばしい「言葉」だと理解できます。

もし、「重版出来」という言葉を見かけたら、「売れている人気作品」と捉えてまず間違いはないでしょう。

 

発行部数突破に隠された秘密

前述したように、初版の発行を抑えて、重版を掛けることがあることはすでにお話ししましたが、「発行部数突破」という言葉の場合は、実際に売れた数字とは違う場合もあるようです。

そうです、よく目にする「発行部数突破」というのは、印刷された部数のことを指すので、それがそのまま販売部数とはならないのです。販売部数とは、実際に売れた販売部数の実数ですから、発行部数と数字がが異なることもあるのです。つまり、まだ売れていない本屋さんに積み上がった本の数も発行部数の数に入っているという訳です。

業界に関わらない普通の人に影響はありませんので、支障はありません。人気度を測る目安程度に考えておけば問題はありませんよね。
重版出来!の黒木華の活躍が楽しな、普段は知ることのない、出版業界、漫画業界の内部の様子がよく分かる「重版出来!」は、これから人気も視聴率も盛り上がってくるのではないでしょうか。
最後まで、お読みいただき本当にありがとうございます。

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