和久井映見がかわいいお母さん花澤静香を好演している「お義父さんと呼ばせて」ですが、いよいよラストに向け、「必殺!離婚届」が提出されるのか話題です。今クール最笑のおもろいコメディも残り少なくなり、離婚届の存在が気になります。
和久井映見のかわいい母さんの不満と秘密
「お義父さんと呼ばせて」で、最年少役員、帝洋物産の常務・花澤紀一郎(渡部篤郎)の妻静香を演じる和久井映見が、最高に素敵なかわいい女性を演じて好評です。
妻として、そして三人の子供の母親として、実にそつなくそれぞれの役目を果たしている「良妻賢母」を絵で描いたような女性、花澤静香は花澤家において文字通り要の役割を果たしてきました。
しかしながら、内面に抱える不満を誰に言えることもなく悶々としています。すでに、三番目の子、真理乃(新川優愛)も大学生となり、子育てにも目途が着いてきたので、自分の不満の解消を考え始めているのではないでしょうか。
では、その和久井が演じる花澤静香の不満と秘密を考えてみましょう。
一見すると、亭主は会社役員まで出世コースを歩み、家族揃って雑誌に載るくらいの「スーパーサクセスストーリー」の花澤家ですから、どこに文句があるのだ、という感じですが、実はそうでもないことは、第1話にヒントが隠されていました。
長女の花澤美蘭(蓮佛美沙子)から受けたプロポーズに対し、家族に紹介すると彼氏大道寺保(遠藤憲一)を家に招くのですが、彼氏は26歳と聞いていたはずが、現れた保が自分と同い年51歳と知って驚く父紀一郎でした。
保と紀一郎の二人きりとなったリヴィングでの会話を家族が廊下で聞いているシーンにヒントが隠されています。
大道寺保が美蘭との経緯と心情を伝えると、しんみり聞いていた紀一郎でしたが、正気を取り戻し(笑)保にこう言い放ちます。
「バカじゃないの?独りが空しい?誰かのために生きたい?今まで好き勝手に生きてきて、何を今更。普通の男は30年前に気付いていることだよ。」
「こっちはね、3人も子供を育てたんだ。心配事で眠れないこともあったんだ」
これをドアの外で聞いていた家族の会話に母さんの不満が隠されていたように思える管理人です。
子育ての話をする紀一郎に対し、次女の真理乃は「育児は全部、母さんに押し付けて」、心労の話を持ち出すと、「(父ではなく)母さんがね」と、外で相槌を打ちます。
たいそう、家族の苦労は全部自分が面倒みたと言わんばかりの紀一郎に対し、子供たちが母さんの存在と苦労に感謝の意を表しているのです。
つまり、和久井映見演じる花澤静香は、家庭のために生きてきた努力と苦労を旦那であり亭主の花澤紀一郎が評価しない不満が募っているのではないでしょうか。
美蘭が付き合っている男性の話を知っている静香に対し、「俺は聞いてないぞ」と抗議すると、「あなたは、いつだって私の話、聞いてないじゃありませんか」と答える静香です。ここにも、すでに「空気」のような存在になってしまった妻としての立場を考え始まっている「不満と秘密」の部分を感じられます。
人間は少し距離があると、お互いの存在をありがたく感じられるものですが、距離が近すぎると、それが当たり前のようになってしまい、その存在すら忘れてがちとなってしまいます。だから「空気」なんですよね。(笑)
和久井映見のかわいい静香お母さんの離婚届は提出されるのか?
「お義父さんと呼ばせて」もいよいよ終盤、ラストに向けて、51歳の大道寺保と23歳の花澤美蘭の「年の差婚」が成就して、無事ウェディングベルを鳴らすことができるのか、最大の焦点ですが、一方でお母さんの静香の不満は解消して、秘密にしている離婚届の提出は無事回避されるのでしょうか。
何やら次回の第8話では、その静香母さんが頻繁に外出して、外で人生を楽しむようになるようです。必ずしも「楽しく生きる」ことは、不倫や浮気とは限りません。
良妻賢母の静香母さんに限って、浮気や不倫はないと断言する管理人ですが、花澤紀一郎が、妻で女房の素晴らしさを改めて気付くシーンが出てくるものと確信しています。
遠藤憲一、渡部篤郎、蓮佛美沙子を中心にしたドラマ「お義父さんと呼ばせて」ですが、長男役の中村倫也、次女役の新川優愛、お祖父ちゃん役の品川徹、そして脇役の山崎育三郎や伊藤修子まで、全員がそれぞれの「主役」となって、完成されたドラマに仕上げています。
さあ、いよいよ明日10時、お義父さんと呼ばせて第8話、クライマックスに向けて、ウェディングベルは鳴り始めました。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
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