和久井映見が「お義父さんと呼ばせて」で、真面目なとぼけで爆笑を誘っています。遠藤憲一がキャストの大道寺保と顔を合わせる度に、保の苗字を間違えるのです。その、真面目なとぼけに和久井映見のコメディのセンスを感じます。「声」が魅力と言われる和久井映見ですが、しっかりした演技にも注目です。
和久井映見の「声とセンス」が光る花澤静香の役どころ
女優の和久井映見が「お義父さんと呼ばせて」で、主人公・花澤紀一郎(渡部篤郎)の妻静香役をさり気無い演技で好評を博しています。
「良妻賢母」という言葉は、和久井映見さんにあるような言葉でしょう。紀一郎の妻として、そして三人の子供の母親として、しっかり花澤家を内から守ってきたのが花澤静香であることは、賢明な視聴者はもうお分かりですよね。
和久井映見の演技に感心する管理人ですが、最高に素晴らしいと思うポイントが幾つかあります。
1、控えめな役どころに「しっかりとした存在感」が打ち出されている
2.和久井映見の「声と話し方」が魅力的
3.さり気なく「うっかり」を演じる最高な演技
和久井映見が最高だと思える理由について、彼女の役作りと脚本、演出の素晴らしさが挙げられると思います。
1、花澤家において、大黒柱は渡部篤郎演じる花澤喜一郎ですが、この二人の演技のバランスがとても魅力的です。和久井も渡部もベテランと言ってしまえば、それまででしょうが、この二人が演じる夫婦の距離感が実に素敵なのです。
渡部にしても和久井にしても、流石に経験豊富な人生を送っており、それが自然な形で夫婦役に収まっています。
娘の美蘭の恋人紹介から、些か慌てる父親紀一郎に対し、落ち着き払い、冷静に相手の大道寺保を見つめる静香は品の良いお母さんであり、知的で賢明な母親を和久井は表現しています。
2.和久井映見の魅力の一つに彼女の「声と話し方」があります。ズバリ、最高に「癒される声」なのです。和久井の声と話し方で、「ホッとする」というか、「安心する」のです。
これほど素敵な「声」を持った女優さんも珍しいのではないでしょうか。緊張感のある張り詰めた「声」の蓮佛美沙子と対照的な、落ち着いた静かな声が妙にマッチしています。
亭主の紀一郎に対する話し方も非常に礼儀正しく、このような「話し方」をされたら、「夫婦喧嘩」なんて起こらないでしょうね。ただし、余りの「良妻賢母型」なので、亭主の方からすると「全て満足していて不満など一つも無いだろう」と勘違いされる恐れはあるでしょうね。
静香が化粧台の引出しに仕舞ってある「離婚届」がそれを物語っているのではないでしょうか。(笑)
3.「名前間違いの常習」をさり気なく演じる和久井映見の演技が最高に面白いです。娘の彼氏だと紹介された大道寺保の名前を未だにしっかり覚えておらず、毎回、違う名前をさり気なく間違える和久井映見の演技は「神秘的」(爆笑)でもあります。
これまで和久井が口にした間違った名前は
大文字さん > 大連寺さん > 陰陽師さん でしたが、前回では遂に「大惨事さん」になっていました。
この毎回、違う大道寺保に対しての静香の呼び方が、和久井の「声と話し方」によって、違和感がまったく無いのです。(笑)最高に素晴らしい女優さんですね。
普通だったら、「わざとらしい演技」と映っても仕方がない「セリフ」だと思うのですが、和久井映見が言うと、普通に聞こえてしまうから、不思議なのです。それに気づいた時の「可笑しさ」ったらないですね。
毎回、爆笑している管理人です。この次は何という名前で大道寺を呼ぶのか、もうネタは尽きたのか楽しみにしています。
問題を抱える花澤静香を和久井映見がどう表現?
亭主が最年少会社役員という立派な地位にあり、長男の葉理男も有名電気メーカーに就職し、長女の美蘭は、ITエンジニア、次女の真理乃はまだ大学生だがモデルもしており、しっかりとした家庭マネジメントを果たしたといえる花澤家ですが、何から妻の静香には誰にも話せないような「悩み」があるようなのです。
まさか「家庭を壊す」ほどには至らないとは思いますが、「一人の人間」としての悩み事を、どのように和久井映見が表現するのか、非常に楽しみであります。
「良妻賢母」の花澤静香が、その悩みから解放されるためにとる言動が、これからの「お義父さんと呼ばせて」で、どのような影響ももたらすのか、興味は尽きないですね。
「お義父さんと呼ばせて」第4話で、娘の花澤美蘭と彼氏の大惨事、否、大道寺保の諍いに対し、母親として美蘭にアドバイスを送るシーンでの会話は必見でしょう。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
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