グラメ総理の料理番最終回が終わりました。一木くるみが、総理の料理番として起用され、これまで多数のゲストを招いたグラン・メゾンの存在意義とは、いったいどのようなものだったのでしょう。最終回を迎えて、改めてグラン・メゾンの存在意義を考えてみました。

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グラメ最終回 氷室誠之介の言葉に見るグラン・メゾン批判
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政権与党、進憲党の若手議員、次期総理候補と呼ばれる氷室誠之介が街頭演説の後受けたインタビューで、こう語っています。
「阿藤改革の目玉と言われる官邸グラン・メゾンも、結局は密室談合の場と化しているではありませんか」
正直言って、管理人の私も氷室誠之介と同感です。どうも、グラン・メゾンが政治に利用される場というのが、最後まで馴染めませんでした。(笑)

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氷室誠之介が指摘していたように、このグラメの「政治改革」は、何ら明確ではありません。ですから、「改革」を唱えるなら、「グラン・メゾン」は要らないことになると思うのです。官邸にはすでに大食堂があり、そこには、清沢晴樹という立派なシェフが総料理長として、すでに存在しているのです。
政務担当秘書官の古賀征二の発案により、「総理の料理番」が作られたようですが、人気が下がり気味な阿藤総理の復権に思いついたアイデアでしたね。
やはり、そのようなストーリーの流れを考えても脚本(原作)が華奢に思えてなりません。
グラメ!総理の料理番、原作者の西村満とは?
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ここで、少し、原作者の西村満に焦点を当ててみたいと思います。現在54歳の西村満は、昭和57年、二十歳で日航ホテルからキャリアを初めています。
そして、ブルネイやベトナムの日本大使公邸で、公邸料理人を務めました。そして、36歳で公邸料理人を辞職しますが、この時すでに「大使閣下の料理人」でデビューしています。
辞職後は、漫画原作者として「キュイジニエ」や「グ・ラ・メ! -大宰相の料理人-」などを執筆しました。「信長のシェフ」はテレビドラマで実写化されています。
個人的なことを言わせていただくと、西村満氏のシェフをしての功績は多々あるのでしょうが、作家、或いは漫画原作者としては、少しずれているような気がします。
シェフという専門職がそうさせるのかも知れませんが、作品に対しては、好みではありません。
料理と食材のウンチクは良いのですが、それが「メッセージ」となって政治家に影響しているところも違和感がありましたし、総理の料理番が作った料理を食するシーンでも、美味しそうな食卓のシーンは感じられませんでした。
同じ食事をするなら、もっと和やかに楽しく美味しく食するシーンを見たかったですね。真剣な眼差しと味の品評会のような食事のシーンは、あまり楽しそうに見えませんでした。毎回、官邸での食事のシーンは、まるで調理コンテストのような描写でした。(笑)
グラメ総理の料理番におけるグラン・メゾンの存在意義とは?
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前述したように、食材に関してのうんちくや、能書きは興味深いですし、知識として知ることには吝かではありませんが、それが政治に影響するとも思いませんし、思いたくないですね。
それに、真実の政治とは、もっともっとグロテスクで、汚い権力闘争は当たり前の世界でしょう。その意味では「料理」と「政治」を結びつけること自体に少々無理を感じざるを得ませんでしたね。

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管理人的には、総料理長の清沢晴樹(高橋一生)の調理に対する姿勢が好きでしたね。調理人は、いかにして美味しい料理を提供できるか、そのために如何にベストな食材を手に入れるのか、そして、どのように調理するのかが至上の命題です。
そして、会食の醍醐味は、美味しいお料理をいただきながら、歓談することなのではないでしょうか。
政治の場に「グラン・メゾン」という、官邸におけるレストランを設置するという、グラメ!総理の料理番ですが、やはり氷室誠之介の指摘にもあったように、グラン・メゾンの存在意義は、明確にされずに最終回を終わってしまったように思います。
【グラメ!総理の料理番 あらすじ一覧】
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