ダメな私に恋して 深田恭子の熱演が笑わせるコメディに仕上げる

ダメな私に恋してください

ダメな私に恋してください第5話の視聴率が発表されました。8.7%と若干落ちましたが、柴田ミチコを演じる深田恭子の演技は最高です。少し、パンチには欠けますが、随所で「クスクス」笑っています。やはり、このドラマは深田恭子抜きでは成立しなかったでしょうね。コメディに仕上げているのが、深田恭子の演技なのですから。

 

柴田ミチコの内心を語る深田恭子の「一人会話」が楽しいコメディ

ダメな私に恋してください」はラブコメディというタッチで描かれる「職なし、金なし、彼氏なし」の「ダメ女」柴田ミチコの物語です。

しかし、通常のコメディと多少、色合いの違いは、登場人物によるシチュエーションコメディとしての切れよりも、三十路を迎えても恋愛経験無しの「貢ぎ体質」の柴田ミチコのストーリーとなっているところでしょう。

「恋の相手」として登場するのが、職が決まったライフにクスの同僚社員・最上大地と、もしかして内で惹かれている元上司の黒沢歩現マスターです。

30歳の柴田ミチコに対し、26歳と年下の「彼氏」最上大地。ミチコが心の中で叫ぶ「もがみく~ん」という深田恭子の演出は、聞いていても可笑しいです。深田恭子の演技が光っていますね。

そして、訳の分からない「天敵」とされるミチコの潰れた前の会社の上司だった黒沢歩ですが、こちらは年齢も35歳とミチコよりも年上。どSと謳われていますが、どSというより、「冷静で単なる厳しい人」ですよね。Sというのは、こんなものではないでしょう。(笑)

 

少し前の日本なら、この黒沢歩のような大人はゴロゴロしていましたからね。管理人の年代ですと、ちっともSなんて感じがしません。

しかし、前の会社では黒沢のプライベートな面は見ていないミチコですが、黒沢の開いた「喫茶ひまわり」でバイトしながら、二階を間借りして住んでみると、朝食を作ってくれたり、いろんなアドバイスをくれたりと何かと面倒見の良い黒沢歩に自分では気づかずに惹かれているのです。

このマスター黒沢とダメ女柴田ミチコの「掛け合い」がコメディの中心と言っても過言ではないでしょう。そして、その中にも柴田ミチコの内心にある思いが、深田恭子ナレーションで挿入されるのです。

 

「ダメ恋」は強烈な笑いは無いけれど、随所にある「クスクス笑い」のコメディ

同時間帯に他局で放送されているドラマ「お義父さんと呼ばせて」と二つのコメディがぶつかってしまいました。そして、「お義父さんと呼ばせて」の方は、51歳の二人のおっさん同士が、方や「娘を嫁にもらいたい」おっさん、そしてもう一人がその娘を「このおっさんに嫁に出したくない」おっさんを演じるという強烈な笑いを誘う文字通りのコメディです。

シチュエーションコメディの王道を行く「お義父さんと呼ばせて」に対し、「ダメ恋」は原作が少女コミックということもあり、アラサーの「ダメ女」の初恋体験を描く、女性の「内面」がコメディタッチで描かれている訳です。

ですから、管理人はいつも「お義父さんと呼ばせて」で大笑いしてから、録画の「ダメな私に恋してください」を見ています。

この順序で見ると、最初に「お義父さんと呼ばせて」でメインのステーキをがっつり食べて、「ダメな私に恋してください」が最高のデザートのように、どちらも消化不良を起こさないで見られるのです。

ダメ恋」は純粋なコメディというより、コメディタッチと表現してもよいくらいでしょう。何故なら、恋愛相手の最上大地との絡まりにしても、黒沢歩の元カノ生嶋晶(野波麻帆)とのやり取りにしても、大爆笑シーンはほとんどないからです。

そんな中、このドラマで一貫してある「クスクス笑い」は一重に深田恭子が作り出す柴田ミチコの内面の会話にあると思っています。

大爆笑はありませんが、深田恭子が一人で見事に「コメディ」に仕上げているといえるドラマ「ダメな私に恋してください」、これからも楽しみです。試合が延びて残念でしたね、ミチコさん!(笑)
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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