大奥第2部で歌を演じる蓮佛美沙子に注目が集まります。「お義父さんと呼ばせて」ではヒロインの花澤美蘭を「超可愛いコメディアンヌ」として活躍中の蓮佛美沙子が、時代劇でどんなヒロインを演じてくれるのでしょう。沢尻エリカとのライバル劇にも注目です。
第2部で「梅と歌」は架空の姉妹、華麗な梅(沢尻エリカ)に挑む歌・蓮佛美沙子の嫉妬に注目
この第2部の「悲劇の姉妹」は、架空のお芝居で、この姉妹、沢尻エリカの梅と蓮佛美沙子の歌、が実在したわけではありません。しかし、側室が44人もいたと言われる「性豪」家斉ですから、このようなストーリーがあったとしても何ら不思議ではないでしょう。将軍徳川家斉には、俳優の成宮寛貴が抜擢されました。
徳川15代の歴史の中で、三代目将軍の家光以降となると、すでに日本平定は終わって、安定と長期政権が最重要となっている時代で、跡継ぎ、後継者を育てるのが、政治の最重要課題の時代でした。そこでは、将軍の世継ぎを産まれるべく、「大奥」が裏舞台の中心となるのです。
裏の世界の話ですから、必ずしも多くの記録が残っている訳でもないでしょうが、恐らく「表の政治」にも多大な影響があったとしても、おかしくありません。
当時は、男子出産があったとしても、幼少の頃に病死したりする男児も多く、生まれた子供がすくすく育つ保障はどこにも無かったのですよ。
そして、それが続くと、女の園大奥での派閥争いによる毒殺など陰謀説も生まれてきます。
この第2部では、将軍側近の中野清茂が部下の娘姉妹を将軍にお目通しを画策して、その姉妹が将軍の寵愛を巡り競い合う物語です。
姉の梅を演じる沢尻エリカの「妖艶な着物姿」や「入浴」シーンなど、当時の将軍様でなくても、惚れ惚れする容姿が視聴者の注目の的となるでしょう。
一方で、妹の歌を演じる蓮佛美沙子にも注目です。蓮佛美沙子と言えば、現在、同局で放送されているオッサンコメディ「お義父さんと呼ばせて」で、ヒロインの花澤美蘭のキャストですが、「綺麗」で「カワイイ」「しっかり者」で「コミカル」と、滅茶苦茶、魅力的な女性を演じています。
そのイメージからは、絶対に沸いてこない「歌」のキャラクターを蓮佛美沙子がどのように演じるのか、非常に興味深いです。
将軍家斉が、姉の梅を気に入り、大奥入りを果たすのですが、これが歌の心に火をつけることになります。男勝りの気性の歌は、姉には負けないと、将軍に自己アピールをする場面は、視聴者も蓮佛の魅力に魅了されるのは間違いなさそうですね。
大奥入りした姉の梅は、すぐに懐妊することとなります。その姉を見舞った妹歌は、焼きもちが募るばかり。絶対に将軍の目を自分に向かせるとばかり、大奥に足を運んだ将軍に自ら近づき、猛烈にアタックして、遂に将軍からの「大奥入り」を命じられます。
梅が出産したのは女の子と解ると、「次は自分の番」だとばかりに、将軍には「自分だけ愛する」ように、将軍に愛を誓わせようとするのです。この嫉妬深い歌を蓮佛美沙子がどのように演じるのか、ただならぬ興味がある管理人です。(笑)
女の園大奥における女性の嫉妬がテーマ
11年ぶりとなる「大奥」ですが、古くは昭和43年からフジで放送されています。以来、テレビで2度、映画でも2度ほど放映されています。
それほど人気のある「大奥」ですが、その魅力とはいったい何なのでしょう。
男性からすると、将軍の性癖とか、若くて美人の側室というテーマが興味を誘るのかも知れません。一方の女性から見ると、やはり「女性同士の競争心や嫉妬心」が関心のテーマのようですね。
「女の嫉妬は恐ろしい」と言われますが、特にこの戦国時代から江戸時代においては、女性の立場が、いろんな政治的場面にも利用されており、嫉妬心が物事を左右したとしても不思議ではありません。
当時、珍しいとされた木下藤吉郎とおねの結婚も、子供がもうけられなかったおねの嫉妬が「大阪城落城」につながったとされる説もあるくらいです。
大奥の人気は、このように男性からの視点と女性からの視点は違うものの、それぞれの立場で、個人がどのように捉えるかで、ドラマの面白さが幅広く議論できる点にあるのではないでしょうか、つまり、正にこのドラマがヒューマンドラマのエッセンスがふんだんに盛り込まれているからでしょう。
沢尻エリカの妖艶さと、蓮佛美沙子のこれまでにないキャラクターである歌の共演は第2部、来週29日の放送です。お楽しみに!
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
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