和久井映見が「お義父さんと呼ばせて」で、花澤紀一郎(渡部篤郎)の妻、花澤静香を魅力的に演じています。紀一郎の妻として、そして三人の子供の母親として、アッパー・ミドル・クラスの主婦を素晴らしい演ぎで脇役を固めています。和久井映見は、第2話で、悪酔いした大道寺保にそっと水を差しだし、さりげなく保が娘美蘭に惚れた理由を聞くシーンなど、しっかりした母親を演じました。
適役・和久井映見の重役の妻・花澤静香
すでに、しっかり者の奥さんがいる花澤紀一郎は、家庭のことは全て静香に任せ、自分は会社オンリーで生きてきたようです。
花澤静香の言う「あなたは何時だって私の話を聞いていないでしょう」に現されるように、静香が家庭の事を話したり相談したりしても、紀一郎は「お前に任せてある」と一方的な態度で取り合わないできたのでしょうね。
母の静香は娘の花澤美蘭から恋人の事は聞いており、知らぬは父の紀一郎のほうでした。
上司の子供の結婚式に招かれた紀一郎と静香は似合いのナイス・カップルに映っていましたが、まさか静香が何か隠された秘密をもっているような素振りはどこにもありませんでした。
あくまでも、紀一郎の妻としての役どころを務める静香の主婦としての存在でした。
和久井映見の名演技・三人の子供の母としての花澤静香
長女で23歳になる娘・美蘭(蓮佛美沙子)の話では、恋人は26歳と聞いており、突然現れた大道寺保が亭主と同じ51歳と知った時は母の静香も驚いたことでしょう。
しかし、反対する父親をはぐらかしている娘を出社前の玄関で引き止め、きちんと話しをするところなど、「しっかり者の母さん」です。話し方にしても、落ち着いていて理性的で、「ステキな母親」をナイスに演じる和久井映見の演技の高さと、さり気なく演じるベテランの味が光っています。
和久井映見も体験済みの離婚を思案中の花澤静香
長男の葉理男は有名な電機メーカーに就職、長女の美蘭もIT企業のOL、次女はまだ大学生だがモデルとしても活躍中と、申し分の無い家庭を守ってきた静香。しかし、密かに離婚届を化粧台の机にしまっており、何時なんどき花澤紀一郎と離別するや判らない状態のようです。
もしかすると、子育てももう少しで区切りがつく目途もたち、自分自身の人生を見つめ直したくなったのかも知れませんね。
或は、紀一郎の「完璧な浮気」でも嗅ぎつけたのでしょうかね。(笑)その真相は、今後の展開で明らかになるでしょう。
大道寺保を「大蓮司さん」と言ったり「陰陽師さん」と呼んだり、さり気なく間違うシーンでは、思わず吹き出している管理人です。特に笑うシーンではありませんが、和久井映見のふつーに言うセリフだからこそ、吹き出してしまうのです。
花澤家の問題は、美蘭の結婚だけに留まらず、紀一郎と静香の離婚の騒ぎも待っているのかも知れません。和久井映見の妻花澤静香の役どころと演技が、「お義父さんと呼ばせて」にスパイスを利かせているのは間違いがありません。益々、「お義父さんと呼ばせて」の展開が興味深くなってまいりました。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
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