砂の塔~知りすぎた隣人 高野和樹は本当の母が誰か知っていた

砂の塔~知りすぎた隣人

砂の塔~知りすぎた隣人は、生方航平が犯人と分かり無事解決しました。しかし、一方で佐々木弓子は自分が高野和樹本当の母だと名乗りもせずに、高野ファミリーの前から姿を消しました。果たして、これで良かったのでしょうか。北海道の札幌まで和樹を連れ出しておいて、生家まで案内して、弓子は諦めたようですが、高野和樹はどうだったのでしょう?

 

砂の塔 高野和樹は佐々木弓子が本当の母だと知っていたか?

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砂の塔8話では、悪友たちから、暴行を受けて病院で手当てを受けた高野和樹佐野勇人)の傍に付き添っていたのは佐々木弓子(松嶋菜々子)でした。弓子に気付いた高野和樹は、何故そこまで親切なのか尋ねました。この場面から、二人の関係は急接近しましたね。

本当の母親のことを知りたくないか和樹に尋ねる弓子ですが、後で分かることですが、和樹はこの時点ですでに、高野亜紀(菅野美穂)が自分の生みの母でないことを知っていたのです。

松嶋菜々子のセリフと演技は素晴らしいものがあり、本当は自分なのに、さも実の母は別人であるかのように演じていましたね。

 

高野亜紀を捨て、家庭に戻らないことを条件にして、本当の母親と引き合わせる段取りを組んだ佐々木弓子でしたが、いじめによる不憫さを除けば、健一と亜紀の両親に何も文句は無かった和樹でした。

ただ、実母が居るなら、どこでどうしているのかという子供心は、健一や亜紀の想像以上の思いがあったのです。

どんな形になっても良いから、一度会って、顔を見て、話しがしたい、そのような思いが、長いこと強く和樹の胸に仕舞ってあったのですね。

 

砂の塔 本当の母が佐々木弓子であると和樹は感づいていた

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砂の塔最終回、最後の場面で佐々木弓子が事件解決の現場から姿を消そうとしていました。高野亜紀は、弓子に気付くと亜紀に近寄ります。

亜紀は弓子の母親としての気持ちを理解できるようになっていました。それどころか、弓子に同情心さえ生まれていました。

黙って去ろうとする弓子に対し、息子の和樹を呼ぶ亜紀は心が強い母に成長していました。最後になるかも知れない弓子が去る前に和樹と引き合わせないわけにはいかなかったのでしょう。

そして、「佐々木さん・・」と声を掛ける高野和樹の声には、不思議と他人の名前を呼んでいる雰囲気はありませんでした。

 

あくまで、隣人の顔見知りとしての二人の立場でしたが、母の親友という仮の姿の佐々木弓子が、自分の本当の母親だということは、高野和樹なら気付いていたはずです。

しかし、実母の弓子が母親として名乗りを上げない状況の中で、感受性の高い高野和樹は、心の内ですでに佐々木弓子が自分の本当の母だと感づいていたことでしょう。

佐々木弓子の殺人事件も、生方航平の幼児誘拐事件も、悪意に満ちた事件犯罪ではなく、取り巻く状況が生んだ悲劇のドラマ「砂の塔」、最後の高野亜紀、和樹、佐々木弓子のシーンには甚く感動しましたね。

 

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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