下町ロケット 小泉孝太郎の演技の評価は二重丸

下町ロケット
ガウディ計画

下町ロケットで「悪役」と言えば、小泉孝太郎がキャストに抜擢された椎名直之でしょう。小泉孝太郎演技評価は最高点を付けられるのではないでしょうか。多数の悪役の中でも、極めて重要で最大の「敵」となる演技に対する評価は最終回で最高潮を迎えるでしょう。

 

ライバルとして登場した小泉演じる椎名直之

すでにお馴染みだと思いますが、小泉孝太郎が演じる椎名直之はアメリカ航空宇宙局帰りですが、椎名がNASAで何をしていたのか、詳細はありません。日本に帰国して、父親の町工場の後を継いで事業を拡大してきたところから、ガウディ計画に登場してきます。

第6話では、帝国重工の関連企業懇親会で、いきなり登場してきますが、帝国重工の資材調達部部長の石坂と昵懇という形で現れます。

椎名の取引拡大路線は、地道な取引によってではなく、NASA帰りを看板とした知名度とネームバリューを利用した大企業と肩書で拡大してきた営業スタイルでした。

手法が論じられる前に、当然ですが、サヤマ製作所もそれだけの技術力は培っていたのでしょう。

それまで、佃製作所が帝国重工に納めていたロケット打ち上げに必要な部品であるバルブシステムの脇から横取りするために、石坂部長に掛け合って「共同開発」という提案を考え出した知恵は素晴らしいものがあると認めざるを得ないでしょう。そして、受注競争に持ち込んだのは、椎名直之の才覚が成せる業でした。

 

「ヒール役」椎名直之を演じる小泉孝太郎の演技と評価

第9話でも、アップ撮りが非常に多く目立ちましたが、小泉孝太郎演技の上手さが光りました。小泉の役者としての素晴らしさは、まばたきの少なさですね。

特に際立ったのは、ジャーナリストの咲間倫子が「本丸」に切り込もうと提案し、椎名直之にインタビューをするシーンです。

ホテルのバーラウンジのようなセッティングに、自信満々でインタビューを受ける椎名は、「悪党」として堂々とした態度でした。

佃航平から、「人工弁」の設計図の漏えいを問いただされても、毅然とした態度は変わりませんでした。そればかりか、咲間倫子を逆に責める椎名直之には、一介のジャーナリスト風情が医療技術の開発を邪魔して、日本の医療技術の進歩の妨げになっていると非難する態度を小泉孝太郎は見事に演じていました。

スーツを着た「ヤ組」の幹部のような表情に怖さを覚えたのは管理人だけではないでしょう。そして、その怖さとは、小泉の「まばたき」をしない演技だったと思います。

個人的には小泉孝太郎がどんな人物なのか、まったく知りませんが、少なくとも「下町ロケット」の劇中では、あたかも椎名直之演じる小泉孝太郎が、椎名直之その人のように映っておりました。

役者としての小泉孝太郎は非常に高い評価を受けていると思います。

 

見応えがある最終回の小泉孝太郎演じる椎名直之

吉田類さんが、急きょ、最終回において、小泉演じる孝太郎の父親役で出演が決まったばかりですが、椎名直之の「生い立ち」が見られるとあって、話題のシーンとなるのは確実です。以前に帝国重工の財前道生の「生い立ち」が佃航平と同じ町工場の経営者の息子ということで、回想シーンがありましたが、その人物を理解する上で、非常に重要な要素の一つであります。

下町ロケット・最終回では、その椎名直之の会社、サヤマ製作所のデータ偽装が公の知ることとなり、逮捕まで行くようですので、小泉孝太郎がどのような演技をするのか、注目されるでしょう。

これまで、通してきた「悪役」そのまま逮捕となるのか、或は多少でも「詫び」の気持ちが表されるのか、管理人が一番楽しみにしているシーンです。

いよいよ、最終回に向かって、下町ロケット「ガウディ計画」が最高潮を迎えようとしています。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。メリー・クリスマス!

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