下町ロケット「ガウディ計画」で、最大の難所となるpmeaの事前面談のリーダーである山野辺敏(俳優大鷹明良)が、それまでの沈黙を破り滝川信二審査員(俳優篠井英介)を一括するセリフには視聴者もスカッとした思いだったでしょう。これまで寡黙だった男の言葉には、威厳が漂っていましたね。
pmeaのリーダー山野辺は何だったの?
山野辺敏は第7話は第一回PMEA(医薬品医療器具総合機構)の面談から登場はしているものの、面談は滝川信二の独断場で、他の審査官同様、滝川以外は口を出しません。
TBSの「下町ロケット」のキャストの案内にはこの山野辺敏は載っていませんが、面白いことに「相関図」の方を見るとPMEAの審査官として滝川信二と並んで山野辺敏の名前が写真付きで出てくるのです。
2回の事前面談はどちらも滝川の「毒舌」で終わり、真ん中に座っている山野辺のおっちゃん、一体、この人は何なの?って感じで映っておりました。ドラマ内のセリフではありませんが「何しに来たの?」ってな感じで、リーダーなんて雰囲気も丸でしなくて、居ても居なくてもどっちでも良いじゃあーりませんか、という出演でした。
さすが年配のリーダー山野辺敏
事前面談を一人で仕切る滝川信二審査官でしたが、若手エンジニアの立花たちガウディチームが製作した新型人工弁の試作品を持って臨んだ第3回面談が第9話のハイライトでもありました。
支援する大企業が見つからないことを理由に面談を打ち切ろうとする滝川に佃航平が一撃食らわせるシーンがあります。医療ジャーナリストの咲間倫子(高島彩)から手渡された写真と録音テープを使い、滝川信二とアジア医大の貴船恒広の癒着を暴くシーンです。
佃航平は本当に、憎いくらいかっこいいです。その写真を滝川には見せずに、床に投げつけ、「こんな物は必要無い。本当に良い物は必ず分かる人が居る。あなたと取引する必要なんて無い」と開き直ります。
慌てて床の写真を拾う滝川に対し、無口だった山野辺審査リーダーが写真を滝川から奪い取ります。あらら、何とそこには貴船教授との会食シーンではなく、クラブでホステスを侍られて高笑いしている滝川信二が写っていたのです。
これで滝川と貴船の癒着が明らかになってしまいました。それでも、面の厚い滝川は、面談を打ち切ろうとしますが、ここで山野辺が滝川を一括します。
「この面談のリーダーはこの私だ。君には(面談を止めるかどうか)決める権利はなーい!君はPMEAの恥さらしだ」と激しい口調で滝川を叱責するシーンは、「やっと出た!御大山野辺!」ってな感じでしたね。
やはり、それまでの無口が効いているのでしょう。一喝する年配の山野辺の威厳が漂っていました。
それまでの非を詫びて、ガウディチームに対し、製品の素晴らしさと努力の成果を素直に認め、大型動物による実験に取り組むよう前進するように促すのでした。
山野辺敏演じる大鷹明良とは?
現在58歳となる大鷹明良さんは、元々、舞台を中心として活動される俳優さんで、テレビ出演は少ないようですね。失礼ですが、見た感じでは58歳よりもずっと年上に思っておりました。
舞台以外では、NHKの大河ドラマを始め、民放ではTBSとフジテレビのドラマ出演が多い、大鷹さんです。「天皇の料理番」でも杉村参事官役で、出演されています。今後も健康で、素晴らしい舞台を演じて欲しいですね。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。メリー・クリスマス!
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