下町ロケット後半の「ガウディ計画」も残すこと2話。いろいろ話題となったのが、キャストです。今田耕司の一村隼人役には賛否両論ありますが、すでに半分以上を消化したので、もう一度、振り返ってみることにいたします。
今田耕司のキャストは大きな話題だが評価はいかほど?
この「下町ロケット」は最初から話題が豊富でした。秋のドラマを見ても、これほど多くの話題を提供できたのは、このドラマ以外にはありません。
ドラマ放送開始前には、メディアもキャストを取り上げるので、話題づくりには事欠きません。しかし、下町ロケットの場合は、最初からして違いました。
1. 直木賞作家である池井戸潤の作品
2、 池井戸作品の前作「半沢直樹」「ルーズヴェルトゲーム」に続き、TBSの同 じ演出、プロデュースチームの製作
3. 阿部寛、土屋太鳳、他には立川談春、ピーター、恵俊彰、春風亭昇太や今野浩喜など、多彩な芸人でキャストの話題
4. 吉川晃司の「悪役」から「善人」になる「男の絆」
5. とことん攻められる逆境の中小企業が、大敵の大企業相手に勝利する構図
など、など、それはもう幾多の成功要因が浮かびます。
キャストの素晴らしさは言う間でもありますが、そのような配役にしたプロデューサーの伊與田英徳と演出の福澤克雄の能力が群を抜いていたことは確かでしょう。
しかし、敢えて口を挟ませていただくと、唯一、一人だけミスキャストだったと思わざるを得ない役どころがありました。
後半のガウディ計画の主要人物となる北陸医大の外科医、一村隼人です。すでのご承知のように、お笑いの今田耕司が抜擢され、前半のロケット編が大成功で終わったすぐ後から話題となりました。
しかし、後半1話(通しで6話)に登場した今田耕司の評価は、著しく他のキャストに比べ劣るものでした。
回を追って良くはなっているが、それでも厳しい
以前、管理人は「一村隼人の外科医のイメージには今田耕司の相棒、東野幸治の方が相応しい」と書いたことがありますが、回を追って良くはなっている今田耕司ですが、その思いは変わっておりません。
確かに、7話、8話の方が多少見られるようにはなっていますが、考えてみれば、6話がそれだけ酷かった裏返しでもあります。
耕司さんには、大変失礼だとは思いますが、ここだけ、ミスキャストだと思っています。まあ、99点の出来と言えば、そうとも言えるので、なるべきく気にしないで見るようにはしています。
悪役のキャストは演じやすい
そもそも俳優ではない芸人たちの出演が目立った下町ロケットにおいて、「はまり役」だったのが、「悪役」を演じた芸人たちでした。
キャストの上手さとは、芸人たちがそれぞれ強烈な個性を持っているため、特に「悪役」での起用が「はまる」要素になっていたと思うのです。善人を演じるより、分かり易く地が出せるメリットがありますよね。
そこへいくと、今田耕司さんの演じる「一村隼人」は、どなたがキャストになっても、難しい役だったのではないでしょうかねえ。
日本を代表する外科医の権威を持ちながら、上には貴船恒広という第一人者がおり、しかも自分のアイデアであった人工心臓コアハートを横取りされてしまっているのです。
桜田章と佃航平を訪れる時は、協力を頼むために頭を下げる立場となります。心臓病の子供たちの前では、優しく頼もしい「お父さん役」を演じないとなりません。このように、今田耕司が演じた一村隼人は、いろんな「顔」を見せなければなりませんでした。
上下関係、頼む役、面倒を見る役、といろんな場面が出てきます。そして、一番難しかったのが、「ガウディ計画」の入りのシーンだったのではないでしょうか。
7話での手術のシーンでは、多少、医者らしくなってはいましたが、やはり今田耕司の医者役は荷が重すぎたと感じる管理人です。
個人的には、唯一のミスキャストだと思っていますが、今田耕司さんには、最後まで頑張って欲しいと応援しています。残り2話、頑張れ、今田耕司!!
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。メリー・クリスマス!
コメント