黒木華(重版出来!)の周囲に漏れ伝わる異聞醜聞と視聴率の関係2

重版出来!

黒木華重版出来!でヒロインの黒沢心を熱演しています。黒木華の演技は定評があり、すでに折り紙付きの実力ですが、視聴率が低迷すると、いろんな異聞醜聞が飛び交います。どこまで信ぴょう性があるかは別として、そんな世界を少しだけ覗いてみましょう。

重版出来!

 

黒木華が重版出来!の政策現場と摩擦?

黒木華といえば、正統的演技派の女優をして、すでに各賞を受賞するなど折り紙付きです。重版出来!でも、黒木華がキャストの黒沢心を明るく元気づける演技で好評を博しています。

しかしながら、肝心の視聴率が、初回と4話のそれぞれ、9.2%、9.1%を除いて7%台と低調で、平均でも8%そこそこと、中々10%に届きません。

 

そこで、制作サイドのTBSとしては、何としても視聴率を上げようと躍起になる訳ですが、どうもいつものTBSの「ゲスト多数出演」企画が、ヒロインの黒木華と相入れない様子です。

[以下引用]

女優の黒木華がコミック雑誌の新人編集者を演じるTBSドラマ『重版出来!』が、テコ入れに必死だ。

同ドラマは、劇中のマンガ作品に河合克敏ら実在の人気マンガ家が描き下ろし作を提供していることで話題だが、さらにいくえみ綾の参加が決まったほか、10日放送の第5話には音楽プロデューサーのヒャダインがゲスト出演。熱心なファンの多いクリエイターの呼び込みは、低迷する視聴率の回復を狙ったものだ。

同ドラマの視聴率は初回9.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、これは4月にスタートした民放の連ドラ主要14本のうち10位。第2~3話では7%台に落ち込んだため、第4話では急きょ参加マンガ家を増やし、9.1%に回復させている。ただ、問題は「数字(視聴率)の話だけではない」と制作関係者が明かす。

「主演の黒木さんサイドが、ドラマ作りそのものに不満を持っているようなんです。プロデューサーらにハッキリと口にしてきたわけではないのですが、共演者を通じて耳に入ってきた話があるんです。黒木さんは、脚本や役作りに自分の意見も積極的に出して作品を作っていくタイプの女優さんなんですが、今回のドラマは筋書き、絵コンテ、キャラ作り、すべてそろっているマンガ原作。さらに、テコ入れがあったから、なお人気作家さんたちの意向が優先され、演者は操り人形化しています。主演がアイドルなら、言われたまま何も気にせず従うんでしょうけど、黒木さんは作品にもっと参加して自分を成長させたいようなんです」(同)

そもそも人気コミックのドラマ化は、ゼロから脚本や演出を考えなくていい“省エネ”な都合のよさで近年、やたらと盛んだ。しかし一方で、役者や脚本家、演出家などが「自分たちの後進が育たない」という不満を抱えやすいものとなっている。

「マンガ原作のドラマは、本当の意味で役者、脚本家、監督を育てませんからね。黒木さんは早くも『次作はオリジナル脚本がいい』なんて漏らしているそうですよ」(前出の制作関係者)
一説には、ロケ地をめぐって原作側の出版社と制作スタッフ間で対立があったといわれる同ドラマ。ただでさえ原作に忠実に作らないと原作者やオリジナルのファンから反感を買いやすいドラマではあるが、皮肉にも多数のマンガ家をテコ入れ参戦させているだけに、なお気の使いどころが外部になりがちのようだ。

日刊サイゾー

 

 

常々、最近のテレビドラマの傾向が、余りに漫画原作に偏っていると思っていた管理人なので、前述の指摘にある、「安易な漫画原作の利用」は考えて欲しいですね。最近の脚本が詰まらなくなってしまうのも、やはりそのような、制作環境が影響しているのではないでしょうか。

 

黒木華のような演劇を学んできた俳優さんになればなるほど、役作りに精を出すタイプでしょうから、見栄えのするモデルや、話題のお笑いタレントの出演だけで視聴率に拘る制作サイドに注文が出るのも納得できますね。

役作りという点で考えてみると、現在のテレビドラマの環境は黒木華向きではないのかも知れませんね。

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漫画原作と実写版の違いに対するクレームとは?

これは、漫画に限らず原作のある小説にも言えることですが、原作とドラマ、映画の違いについてのクレームが話題となることが多々ありますね。

どちらも作品ですから、「こっちが好い、あっちの方が良い」というのは「あり」ですよね。作品ですから比べることは大いに結構です。

しかしながら、実写版を見て、原作と違うと非難するようなクレームは如何なものでしょう。そのようなクレームは理不尽ですよね。理由は簡単です。元々、同じものを作っている訳ではないのですから。

 

原作は原作であって、それ以上でもそれ以下でもない、と理解すべきでしょう。即ち、原作と違うのでダメということではありませんよね。

管理人には、別の体験があって、最初にドラマを観てから、原作を読んだのです。かなり昔の話で恐縮ですが、それは夏木陽介が主演を演じた「青春とはなんだ!」という元東京都知事の石原慎太郎の原作です。

管理人がまだ中学生の時でしたが、強烈な印象を与えてくれ、その後の生き方にも影響したドラマです。当時はまだ録画できるビデオなどありませんから、余りの影響で原作の本まで買って読んだのです。

すると、ドラマでは分からなかった作者の細かい描写や意図が読み取れ、衝撃を受けたことがあります。ですから、原作を知らないでドラマを見てから原作を読むパターンも、また新鮮で良いものだと思います。

作者さんのサイドから言っても、よほど歪曲されていなければ、ドラマの演出が変わることはオーケーの範疇でしょうし、いろんな事情で部分的にカットされることもあるでしょう。原作はあくまでも原作なので、実写化されるドラマ視聴の場合、難しいですが一度原作を頭から消去して見る作業が必要なのではないでしょうか。

 

重版出来!の素晴らしいキャスティング

黒木華をはじめ、オダギリジョー、松重豊、高田純次、安田顕、坂口健太郎と、キャスティングは素晴らしいですね。

キャスティングとは、「配役」のことですから、さすがは「ドラマのTBS」だと思いますね。今回の重版出来!は松田奈緒子による原作で、小学館の「月刊!スピリッツ」に連載中の作品ですが、それぞれの配役にキャストされた俳優の演技は外れがないと思います。

脚本、演出も素晴らしく、ドラマの完成度は高いといえるのではないでしょうか。

何でもかんでも、視聴率を俳優と結びつけるメディアのスタイルは、すでに「OUT OF DATE」、つまり古くて使い物にならないのではないでしょうか。

役者と視聴率を安易に結びつける考え方は、チープで安っぽいドラマに陥る危険性が高いといえるでしょう。その傾向が指摘されているのがフジテレビです。

最初にキャストあり、の考え方もある一方で、一歩間違うと爆死する危険性があることも現場は承知すべきでしょうね。

知る人ぞ知る、「ドラマのすべては脚本にあり」が原則と言えるでしょう。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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