重版出来!7話で漫画家・牛露田獏の一人娘、後田アユ役で登場した蒔田彩珠が、9話でもちょっぴり登場しました。時間は僅かでしたが、蒔田彩珠は年齢の割りには鋭い演技で成長ぶりを見せてくれました。
重版出来!で蒔田彩珠の演技がが絶賛される後田アユの明暗
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重版出来!7話、8話では、飲んだくれの父親、牛露田獏と二人暮らしの後田アユを演じた蒔田彩珠。生活保護を受ける父は、かつての栄光とは無縁の生活を送っていました。
娘のアユは、何の希望も持てずに、中学生でありながら新聞配達のバイトをしていました。生活の足しにしていたのか、或いは自分のお小遣いを貯めていたのか、それは定かではありません。
しかし、重い新聞を自転車で配り歩くのは楽な仕事でないことは想像に難くありません。そのアユを演じた蒔田彩珠は光っていましたね。
自転車を漕ぐ姿と顔の表情が、現実さながらの鋭い演技で、蒔田彩珠の将来性を感じずにはいられませんでした。
週刊バイブスの編集長、和田靖樹と黒沢心が牛露田獏を尋ねると、返事のないアパートに学校から帰ってくる娘のアユ。無表情の中に十分見る人に語り掛けてくる表情の蒔田彩珠がいました。
「入って」と、和田と黒沢を室内に入れるアユが、飲んだくれの父に向かい「客」と一言。短いセリフですが、まるでベテラン俳優のような、説得力のある演技に、蒔田彩珠の将来性を感じないではいられませんでした。
重版出来!で蒔田彩珠が見せた明るい後田アユの演技
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その後、黒沢心に少しずつ心を開く後田アユが時折見せる笑顔が抜群に可愛い蒔田彩珠でした。黒沢心を訪ねて興都館へ行くアユを見ると、他に誰も相談できる人が居ないことが想像されました。
喫茶店で注文に迷う黒沢心を見てアユは、「そんなに悩むことじゃない」と笑うアユは亡くなった母を思い出していたのですね。
重版出来!を見る時、その一番奥に、「人間の在り方」を問われているような気がしてなりません。人間は生まれてから幾多の失望、挫折、非情、無念を味わうものです。
ですが、そのような苦難を乗り越えなければ、生きてはいけません。主人公でヒロインの黒沢心に「元気をもらった」と多くの視聴者が感動するのは、黒沢心が、ひたすら真っすぐ前を見て、逃げないで「明るく」生きている生き方に共鳴するからでしょう。
文句を言いながら暮らしても一日、笑って暮らしても、泣いて暮らしても一日は一日です。マイナス思考で毎日を暮らすより、明るく笑って暮らした方が、人生は実ります。
重版出来!9話で、興都館の黒沢心を訪ねてくる後田アユには、以前ほどの暗さがありませんでした。黒沢心と接して、辛さから解放された姿がそこにはありました。
黒沢心は、その心を柔道で養ったのではないでしょうか。日本の武道は、真から外国のスポーツとは根本的に違います。単なる運動や技術論に留まらず、精神論にまで昇華させて発展してきたのです。
黒沢心の生き方が、そのまま、私たちの心に共鳴するからこそ、重版出来!が単なる漫画で終わらないのだと思います。
蒔田彩珠演じる後田アユの笑顔は、苦境を乗り越えた時に見せる笑顔だと感じました。まだ13歳で、これだけ、顔で演技をしてしまう蒔田彩珠。将来、大女優に育つ可能性を秘めている「女優」さんです。これからの成長がとても楽しみです。
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最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
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