ダメな私に恋して 深田恭子(柴田ミチコ役)の魅力は声とナレーション

ダメな私に恋してください

ダメな私に恋してください」第2話が放送されました。深田恭子演じる柴田ミチコとDEAN FUJIOKAがキャストの黒沢歩の二人のやり取りは「恋人」でも何でもありませんが、気になって仕方ありませんね。そして、もてない「ダメ女」柴田ミチコにデートを申し込む最上大地(三浦翔平)の登場で、「食なし、金なし、彼氏なし」の柴田ミチコの周辺はやたら忙しくなってきました。今回は主演の深田恭子の魅力と「ダメな私に恋してください」の面白さを探ってみようと思います。

 

「ダメな私に恋してください」のテーマが分かり易い

このドラマ「ダメな私に恋してください」の原作は同タイトルの漫画「ダメな私に恋してください」で中原アヤの作品です。しかし、調べてみると、どうやらこの作品は木崎菜菜恵の小説が元になっているようです。

このストーリーの素晴らしさは、話が非常に分かり易いこと、そして、30歳の柴田ミチコが意外とどこにでもいる普通の女の子だということでしょう。

キャッチも面白く「職なし、金なし、彼氏なし」というのは、若い時に誰もが味わうちょっぴりほろ苦い味で、ストーリーの主人公が、根っからの明るい性格の柴田ミチコはそんな逆境にも負けない元気と明るさが取り柄のナイスなキャラクターです。

劇中では、33歳になる深田恭子柴田ミチコ役のキャストを演じるのですが、さすがに深田恭子の女優歴、見事に役作りをしていると感心しました。そして、この脚本と演出にも工夫が感じられました。sのポイントは次の項目で後述します。

前の職場の上司を「天敵」とすることには違和感がありますが、「苦手」という表現の方が適当だと思いますが、いずれにしても、DEANFUJIOKAのクールさがまた抜群だと思います。

DEANが演じる黒沢歩の人柄が「どエス」という表現で現されていますが、全然そんなことはなくて、むしろクールでニヒルという方が適当でしょう。何か最近のメディアは「気を引こう」とばかりに表現がぴったりこないことが多いと感じている管理人です。

35歳で元上司だった黒沢の世話で喫茶店「ひまわり」に雇ってもらい、食いつないでいるミチコですが、この「元上司」と「元部下」という距離感が楽しいですね。

当然、最初から「恋愛関係」で無いところが味噌ですよね。そして、「ダメ女」ミチコをデートに誘う最上大地の存在がこれから、更にドラマを盛り上がるのは間違いないでしょう。

柴田ミチコを演じる深田恭子の魅力

ダメな私に恋してください」でヒロイン柴田ミチコを演じる深田恭子の魅力は、素晴らしい役作りにあると思います。前述した通り、ストーリーも分かり易いですが、30歳の「ダメ女」を演じるのも楽ではないでしょうが(笑)、深田恭子は見事に演じています。

何がどう素晴らしいかというと、33歳の深田恭子の演技に不自然さが感じられないのです。それだけ、役作りが成功しているということでしょう。下手をすると、「ぶりっこ」となり嫌らしさが出てしまうと思うのですが、深田恭子の柴田ミチコからは、そんな感じはどこからもしません。

それから、演出の素晴らしさも忘れる訳にはいきません。特にそれを感じるのは、柴田ミチコが心で思っていることや頭の中で考えていることを、「ナレーション」で深田恭子が語るシーンです。

この手法は第1話から存分に使われていますが、深田恭子の声で、心の思いを語るシーンは絶妙でした。特に、面白かったのは大学生の彼氏が、母の手術代に困っていると聞き、持ち合わせの貯金も無いので、「サラ金」に手を出してしまう場面です。

「ミチコ、禁断の扉を開けてはダメ」と内心自分を抑える事を言いながら、行動は正反対。サラ金から「100万」借りてしまい、「扉明けちゃった」と驚嘆するミチコ。

余りの空腹から、猫の餌の缶詰を見つけ「ダメ、ダメ、ミチコ。人類としての尊厳が・・」と心の中で自重する言葉など、深田恭子の声も、表現も「楽しく、心地よいもの」で、クスクス笑わせてもらいました。

DEANFUJIOKAの黒沢歩とも、絶妙な距離感で、ミチコの歩に対する気持ちを語るシーンは、揺れ動く乙女心を実によく描写しています。

そして、もう少し付け加えると、演じている深田恭子は、このナレーションの部分、顔や表情がピッタリなのです。つまり、台本を全部覚えていて、このナレーションの部分は、心の中でセリフを言いながら演じているのでしょう。

ですから、セリフではなく、ナレーションを後で自分でかぶせても、表情がそのまま、ナレーションと同じ表情になっている訳です。「ダメ女」柴田ミチコと元上司で現マスター・黒沢歩と同僚の最上大地(三浦翔平)の三角関係の始まりのような予感のする第3話ですが、いったいどうなるのか、三人の関係が楽しみですね。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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