大奥第1部視聴率 沢尻エリカと脚本に奮い立つ男優たち

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大奥第1部視聴率が9.6%と発表」になりました。沢尻エリカのクールで冷静な振舞いや、バランスの取れた自然な脚本もさながら、脇役のはずの将軍や側近の男優たちも奮い立つ演技で盛り上げました。

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板尾創路がキャストの中野清茂は実在の人物

ドラマ大奥というと、「女の園」が物語の中心となるので、「男子禁制」の物語「大奥」では登場が制約されることになります。しかし、表の世界では将軍を頂点として、「男の世界」です。板尾創路が演じる実在の人物、中野清茂は、徳川家斉の側近中の側近として、相当な影響力を持っていたようです。

第1部でも、養女の沢尻エリカ扮するお美代を将軍に引き逢わせるなど、外からの影響力を利用して大奥内部での力の誇示を模索するなど、相当の策略家であったようです。

中野清茂役 板尾創路

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そして、その中野清茂を演じた中野創路も、脚本と演出、そして主演女優沢尻エリカの妖艶さに触発され、渋い役を見事に演じました。

残念ながら、坊主の日啓の失脚までストーリーが進みませんでしたので、もう少し先まで演じて欲しかったですね。

この中野清茂という人物は、将軍家斉が、次男の家慶に家督を譲って大御所となった後にも、家斉の話相手として最後まで家斉に仕えた人物で、それ故に、その影響力から賄賂が相当集まったとされ、権力の座を最後まで全うした珍しい成功者でもあるのです。

女の園大奥のドラマに於いて、表の政治の世界で成功した側近の中野清茂を板尾創路は渋い演技で奮闘して見せました。

 

将軍徳川家斉に扮する成宮寛貴も優れた演技力を披露

大奥第1部「最凶の女」に続いて第2部「悲劇の姉妹」でも、ヒーロー徳川家斉に扮する成宮寛貴です。成宮寛貴と聞けば、多くの視聴者は「相棒」の甲斐享役を思い出すでしょう。

しかし、時代劇とは言え、その甲斐享のイメージを払拭する見事な演技で徳川家斉を演じてくれました。お美代に入れ込んでいく様子などは、「大奥」ならではの将軍の姿を現していたのではないでしょうか。

男の「弱い側面」を非常に繊細に演じていたと思います。これも、ひょっとしたら沢尻エリカ効果だったのかも知れません。

成宮寛貴 沢尻エリカ

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第2部では、前回の壮年期のストーリーから、若返って青年期の家斉の役となりますので、成宮寛貴の役作りは10歳以上も若返ることになります。脚本も架空の姉妹が将軍の寵愛で争うという「女性に性」がテーマで、「大奥」の真骨頂が見られそうです。

普通は連ドラだと、年齢が重なっていくのですが、今回のスペシャルドラマでは、若返る設定なので、役者としての成宮の成熟度が試されると言ってもよいでしょう。

すでに見てきたように、第1部での成功がありますので、第2部での沢尻エリカの梅と蓮佛美沙子の歌の姉妹による将軍の取り合いと、成宮将軍の二人の女性の間をなびく様が見どころの一つとなるでしょう。
ドラマ大奥第2部悲劇の姉妹」は29日、金曜日にフジテレビ系で放送されます。午後9時からです。お愉しみに。
最後まで、お読みいただき、本当にありがとうございます。

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