下町ロケットも第8話が終わり、いよいよ本当の佳境に入ってまいりました。来週9話ではクリスマスプレゼントのような「アヤパン」こと高島彩がフリージャーナリスト・咲間倫子のキャストで登場します。
連続ドラマ初挑戦の高島彩は正義のヒロイン
自分の夫を医療事故で亡くした咲間倫子は、それを機に新聞記者を辞め、医療関係のジャーナリストとなりました。実は、管理人も母から聞いたことがあるのですが、叔父を似たようなケースで亡くしているのです。
非常に難しい問題ですよね。医療に携わる人も故意で失敗しようとする人間はいないでしょう。しかし、人間がやっているのですから、間違いだって起こりえます。問題は、そのような場合の責任の所在、原因追求、取り方なのです。
しかしながら、実情はと言えば、「無責任体質」というか「責任のなすりあい」の現場は多いのではないでしょうか。素人の患者やその家族では専門的な知識も無いですし、無力と言えばその通り。
恐らく咲間倫子も、無力を嫌というほど味わったはずです。そして、そんな咲間が選んだ道が医療事故の追及です。
いよいよ来週から高島彩さんが、その咲間倫子に扮し登場となりますが、ひょっとするとメガネをかけたアヤパンが見られるかも知れません。
あの笑顔がとっても可愛いアヤパンですから、メガネをかけた方が、ちょっぴりインテリっぽくて、キャストのジャーナリスト役にぴったりです。
窓際バカリズムが影のヒーローになる
サヤマ製作所で開発部に所属する横田信生を演じるのがバカリズムです。無口な人間で「出来る男」なのか「出来ない男」なのか、よく解かりませんが、実は頭の切れるナイスハートの熱血漢だったのです。丁度、前半の帝国重工の若手技術者・浅木捷平のような正義感溢れる奴だったのです。
サヤマ製作所が作成した人工弁のデータ改ざんを見破り、それをジャーナリストの咲間倫子に渡すというヒーロー役を演じます。
この横田信生の行動なくしては、劇的なドラマが前に進みません。
それにしても、悪徳社長の椎名直之の誘いに乗り、上司であった山崎のアイデアを盗み社長の肝入りで入社した元佃製作所社員、中里淳の卑劣さと、閑職に追われていた横田信生が職場で一緒に共演するシーンは皮肉なものですね。
この下町ロケットが多くの共感をもたれるのは、実にその辺にあると思います。ドラマですから、劇中の話には違いないのですが、意外と「無さそうで、ある」話なのではないでしょうか。
人間の欲が良い方に出ると、それが「夢」や「希望」につながり、欲望に満たされて悪い方に出ると「出世」や「地位」「名誉」など、本来は目標となるべきではないものへの執着心が人間を貶めていくという、現実の社会をそのまま表していると言えるでしょう。
日本人の正義感とは「捨てる神あれば、拾う神あり」に表現されるように、正義を信じて、まっとうに正直に自分の「夢」に向かって歩くことではないでしょうか。
いよいよ来週は15分延長で、クライマックスのリード線となる第9話です。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
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