下町ロケット視聴率 今季最高値の第8話のあらすじと感想

下町ロケット
ガウディ計画

下町ロケットの視聴率が20.4%と今季最高を記録しました。前半のロケット編最終回の第5話で20.2%と大台を記録していましたが、第8話ではそれを破り今季の秋連ドラマでは最高値を叩き出しました。あらすじと一緒に見ていきましょう。

 

下町ロケット第8話のあらすじ

すでに部品の納入業者としてバブルシステムを帝国重工に収めていた佃製作所に、同業のサヤマ製作所と競争で次回からの納入業者を選択すると一方的に告げられる佃航平社長。社に戻り会社幹部を集め、ミーティングを開きます。

喧々諤々、いろんな意見が出されますが、ここは下請け業者の佃製作所にとっては、出された課題をクリアしなくてはなりません。ロケットのバルブシステムは佃製作所にとっては、失うことのできない最重要課題です。

 

その上、新開発に挑む人工心臓に使う人工弁の開発も横たわっています。一致団結して、問題に取り組む覚悟を新たにする佃製作所の面々でした。

ところが、アメリカの航空宇宙局在籍のネームバリューを使い、人脈を利用し、直接トップに働きかえる手法で伸してきたサヤマ製作所の椎名直之社長は、アジア医大の教授である貴船恒広に接近し、日本クラインを通して、心臓移植に使うコアハートや、一村隼人教授が目指している人工弁の開発、そして佃製作所が納品しているバルブシステム、すべてを略奪する計略を持っていたのです。

 

手段を選ばない椎名直之は佃製作所に勤務していた中里淳をヘッドハントし、上司山崎のアイデアで設計した人工弁を無断で拝借してしまうのです。

帝国重工には資材調達部長に近づき、バルブシステムの共同開発を申し入れ、佃との一騎打ちに持ち込み、返す刀で佃と一村教授が目指す人工弁開発の邪魔をするという椎名直之の巨悪性には、視聴者も煮え湯を飲まされる思いをしましね。

結局、苦難を乗り越えた佃製作所の面々が完成させた新型バルブシステムは意地と誇りの結晶となり、試作品のテストでは抜群の成果を出しました。しかし、二番手となったサヤマ製作所と帝国重工の共同開発チームは、帝国重工の藤間社長の掲げる「主要部品の自社製品」を盾に、佃製作所の道を断ってしまうのです。

 

そんな苦境に陥った佃航平は毅然とした態度で、社員たちに頭を下げ、自分の力の無さだと誤り、挫けないで前に進もうと檄を飛ばすのです。すっごいーいです、佃社長。

一方、中里が盗み出したアイデアを先取りして作った人工心臓に使うバタフライバルブはすでにサヤマ製作所が出荷してしまいました。後で分かることですが、ここでデータ改ざんが行われていたのです。そして、その不良品が臨床試験に使われてしまいました。

手術は成功しましたが、術後にその弁が異常をきたしたのでしょう。大問題へと発展する9話に続きます。

 

視聴率に貢献するキャストの感想

主人公の佃航平役である阿部寛を筆頭に、このドラマのキャストは全員、素晴らしいです。一言でいうと、どの俳優さんもその登場人物に成り切っています。

 

今回、強く感じたのは、原作者の池井戸さんが惚れ込んだというキャラクターの加納アキのキャストとなった朝倉あきさんが、どんどんその役に嵌っていることですね。セリフが完全に自分のものになっていました。

それから、富山役の新井浩文でしょうか。ちょっと伏し目で、目を大きく開かない富山の悪党面らは見事に悪役を演じています。毎回、あの顔を見ると憎たらしく感じます。(笑)

 

そして、佃製作所が誇る最高の技術者で部長の山崎光彦のキャストについた安田顕が、これまた素晴らしいです。安田が演じる山崎光彦は、本当に混ざり気のまったくない、「個性的な山崎」を作り出しています。上司でもあり先輩でもある佃航平社長を心底愛し、尊敬の念で一杯の山崎の存在は、このドラマに欠かせない存在となっています。

 

最後に忘れてはならないのが、吉川晃司の演じる財前道生・帝国重工、宇宙航空部部長でしょう。主演の阿部寛を除いては、おそらく一番に視聴率にも貢献しているのではないでしょうか。ひとことで言うと「かっこいい」ですね。

そして、189cmと長身の阿部寛と並んでも引けを取らない体格で、町工場の泥臭い若社長の佃と対照的な巨大企業の部長財前という二人の織りなすドラマが視聴者を魅了していると思います。

第8話では、残念ながら、バルブシステムの競争に負けた二人ですが、価値観を共有するこの二人がどんな巻き返しに出るのか、クライマックスに向けて9話と最終回がますます盛り上がることでしょう。

半沢直樹が視聴率で、取沙汰される時がありますが、そんなこと野暮に思える管理人です。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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