今月14日、自身の誕生日に旅立ってしまった阿藤快さん。その阿藤さんを偲んで「男・阿部寛」が粋な演出をするそうです。
「下町ロケット・ガウディ計画」の中で、旅立ってしまった阿藤快さんの口癖だった「なんだかなー」をセリフにサラリと入れ込むようです。さすがに阿部寛、本当に男気のある優しい阿部寛です。天国の阿藤快さんの供養であり、贐です。
阿藤快の「なんだかなー」
昭和63年にブレイクした阿藤快さんは、それ以前、原田芳雄や中村敦夫の勧誘もあり、俳優座に所属していましたが、ブレイクするまでは大した役も周ってこずに、長い下積み時代がありました。そんな中で「なんだかなー」が生まれたのかというと、そうではありません。
「教師びんびん物語」で主演だった田原俊彦の上司で教頭先生、御前崎マキオ役に抜擢され、これが大当たりして大ブレイクしたのです。
その後も順調に俳優活動をしていた阿藤快さんでしたが、次第に別の顔ももつようになりました。料理番組と旅番組です。
料理番組ではレポーターとして、旅番組では道先案内人として、茶の間の人気を博したのです。そして、その中で生まれたのが「なんだかなー」だったのです。
もう、この「なんだかなー」は阿藤さんの口癖のようなもので、セリフとはまた違っていましたが、これが大受けして、物真似にまで利用されるようになったのです。
阿部寛の「なんだかなー」には尊敬の気持ちが
ドラマ「下町ロケット」が絶好調ですが、このドラマの入り口部分で、阿部寛さんは佃製作所の顧問を務める田辺弁護士役の阿藤快さんと共演しています。
それほど長い時間の出演ではありませんでしたが、ちょっと頼りにならない田辺弁護士を阿藤快さんは見事に演じていましたね。
年相応の役回りで、しかも、顧問を解雇になると、怒りの表情で「後になって、後悔しても知りませんよ」と息巻くところは、決めてくれました。あそこで「なんでかなー」が出なくて良かったですね。(笑)
長い下積みを積んで、年取ってからブレイクした阿藤快さんに、阿部寛さんも、自分と重ねていたところがあるのかも知れませんね。阿部寛さんも、長身過ぎて、役が周ってこない時代を送っているのですから。
先輩俳優として、阿藤快さんをリスペクトする阿部寛らしく、彼のセンスが光るナイス・サジェストですね。訃報を聞いた阿部寛は通夜にも参列していますが、旅立った阿藤快さんにとっては、何よりの贐になると思います。
阿部寛の「なんだかなー」は、次の7話ではなく、8話に放送されるようです。なんでかなー?
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
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