「家族ノカタチ」と「下町ロケット」日曜劇場に見る落差と原因

家族ノカタチ

日曜劇場家族ノカタチ」はSMAPの香取慎吾や、「ノダメカンタービレ」の上野樹里の「大河コンビ」と評判でしたが、ドラマの内容は、というと両手で喜べない展開となっています。「下町ロケット後遺症」とも呼べるでしょうが、その「お寒い内容」はキャストのせいではありません。脚本の酷さがキャストを活かしきれていないのです。

 

日曜劇場に期待したものとは?

< Unpredictable Story家族ノカタチ主題歌歌詞2番まで >

日曜劇場といえば「ファミリードラマ」で評判の良いTBS屈指の番組ですが、前期クールでの「下町ロケット」の評判でもそれは明らかでしょう。

下町ロケット」といえば、去年の年間ドラマ視聴率のトップにも輝いた秀作でしたが、その後番組ですから、一部のファン(管理人も含めて)「家族ノカタチ」の関心はその出来と内容でした。

下町ロケット」ほどの番組は期待できない、というのが大方の評判でしたが、その指摘は当たってしまいましたね。視聴率は10%前後でまずまずとは言えるものの、「喜劇にしては面白くない」、「ファミリードラマにしては、親子の間が真逆」、「とにかくバランスが悪い」と散々の評価も出ています。

笑いと涙」のファミリードラマのはずですが、そのどちらも感じられないのは管理人ばかりではありませんでした。

香取慎吾はキャストの永里大介をよく演じていると思いますが、香取も上野樹里もそれほど活かされておりません。「宝の持ち腐れ」とはこういうことを指すのでしょうね。

せっかくのキャストが「無駄」になるような脚本と言ってもよいでしょうね。「脚本がドラマの成否を握る」という格言は、「下町ロケット」と「家族ノカタチ」で成功例とその反対例として、見事に対比しています。

 

ドラマレビューに見る「家族ノカタチ」の評価は?

< Unpredictable Story家族ノカタチ主題歌歌詞2番まで >

ちょっと(というか、余りに)気になったので、ドラマレビューを覗くことにしました。それぞれ、どんな感想を持っているのか気になったからです。

すると、大方次のような傾向が見られました。それは、出演キャストのファンがドラマを評価している例と、ドラマ全体をきちんと見て評価しているものとです。俳優ファンの方々は、その俳優さんを見るだけで評判が取れているようです。

しかしながら、ドラマを見て評価している方々は、バランスの悪さ、脚本の詰まらなさ、全体的な不愉快感と、実にシビヤですが、当たっている評価を下しています。

少しだけ、その評判をご紹介しましょう。

 

以下、「ちゃんねるレビュー」サイトからの引用です。
http://www.ch-review.net/contents/2029

「軽いコメディが見たかったな
父親の連れ子とかシビアになりすぎてバランスが悪い
そろそろ見なくなるかも」

「親たちの迷惑さが、被害者がわが子だけならいいけど、他人にまで迷惑かけちゃってるから笑えない。不快なだけ。」

「誉めるところが見つからないドラマ。役者さんの演技が軽くて、でもドラマの内容はそんなに軽い感じでもなくて、役者さんの演技とドラマの内容が合ってなく感じました。いい役者さんもいるのに、いい演技してるなって思う所がワンシーンもなかった。
演じ方によってはもう少し面白い所も感じられたのかなって思いました。ふわふわしたドラマって印象でした。」

「先週の方が面白かったかなあ?
今回は、あまりにも色んな人のエピソードが入りすぎて、主役の話が全然進展しなかった気がする。
大介無しでの大介の部屋のシーンはほんと退屈だった。」

「ものすごくどうでもいい方向に話が膨らんでる。
脇キャラに愛着ないし苦痛。」

「1話目から面白くなくて、なんとなく録画してたから、面白くなってくるだろうと期待はしてたけど、全然面白くならない。
吾郎ちゃんが、どのドラマでも毎回、同じ単調な話し方で抑揚もあまりなく、せりふ効きづらい。オッハーが一番面白かったかな。お父さん、非常識すぎて、イライラする。上野樹里は毎回機嫌悪すぎる。
水原希子もイラつくキャラで。
全員魅力無さ過ぎる。もう見ません」。

「ごちゃごちゃしすぎてて楽しめなくなってきた。」

「展開が同じ所をぐるぐるしてる感じでつまらない。何が一番言いたいかが伝わってこない。」

< Unpredictable Story家族ノカタチ主題歌歌詞2番まで >

如何でしょう。管理人も実は上記にあるような感想を持っています。次の項目で、賛美する声もご紹介しますが、そのほとんどが、部分的なものです。つまり、「面白い」という評価は全体的なものよりも、部分的に面白さを感じているようなのです。

私は前記した低評価の最後のお二方が、このドラマの「質」を表現していると思っています。つまり「ごちゃごちゃ」で「何が言いたいのか分からん」というものです。

では、次に「家族ノカタチ」をエンジョイしている方々の評価です。

同じく、以下、「ちゃんねるレビュー」サイトからの引用です。
http://www.ch-review.net/contents/2029

「やはり面白いのは家族の話だからか。
なんかよくありますよねこういうの。ですけどベタが好きだな。」

「最初は大介のこじらせぶりが痛いし、お父さんの非常識さにもうんざりでしたが、回を追うごとに面白くなってます。大介の微妙な変化が良い。人間らしさを取り戻してる感じ。上野さんのさりげない演技もステキです。」

「ばーちーが結婚してた設定と上司の反応が面白かった」

「千葉君と川口春奈ちゃんはないわ。わざわざ(笑)
大河ドラマ出演者が集まりましたね。楽しみました。」

「水原季子の全身ライダー姿?大笑いしました。
うっとおしいけど憎めない。
気楽に見れるにもやはりこの位のクオリティがないと。
こうたかわいそうだなぁ。なんの約束かしらないけど最後にはお母さんちゃんと約束守ってくれるといいですね。」

やはり、というか、ほとんどの前向きな評価は、ほとんどが「平均レベルの3」(1~5のスケールで)ですから、特別に最高!というのは多くはありません。視聴率がまずまずなのは、放送日が日曜日ということと、「日曜劇場」の名前のおかげでしょう。

管理人も大好きなのですが、「家族ノカタチ」で、唯一文句無しでエンジョイできるのが、山下絵里の「Unpredictable Story」のテーマソングです。この曲は、耳に残る曲で、自然と頭と体の中に入ってくる不思議な魅力があります。

家族ノカタチ」の内容が、とても不自然な展開で、どうしても拒絶したくなるドラマの中で唯一、自然に受け入れることができる部分であります。

次週、14日、バレンタインデーで第5話を迎える日曜劇場家族ノカタチ」ですが、最後まで「形にならないカタチ」でドラマは進行していくようです。ますます、ごちゃごちゃになるのでしょうか。そして、最後だけ、「大介と葉菜子の結婚」なんて展開になったら、目も当てられませんね。

 

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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