スタート前から「大コケ」と評されている新ドラマ「家族ノカタチ」が来年の日曜劇場(1月17日)から始まります。ヒロインのキャストには「めっちゃ明るく面白い」上野樹里が選ばれました。主役の香取慎吾と追加キャストに発表されたばかりの水原希子が一部評論家や芸能関係者から低評価で、始まる前から「大コケ」と叩かれています。
「家族ノカタチ」の底辺に流れるテーマはいろいろ
すでに、「下町ロケット」が今年のベスト視聴率を叩き出して終了したばかりのTBSです。来春、「下町ロケット」の後を受けて放送になるのが、「家族ノカタチ」です。
結婚適齢期は、戦後一定していましたが、高度成長期も終わり、平成に入ると「晩婚」も通り過ぎて、結婚しない族、所謂「生涯独身」者も増えてまいりました。その過程では「独身貴族」なる名前で呼ばれた時代もありますが、特に最近の晩婚の傾向は、「終身雇用」の終焉、「正規雇用の減少」、「派遣社員の増加」という経済的、社会構造的変化が理由で、独身者は増えています。
香取慎吾がキャストの永里大介は39歳の月給取り、サラリーマン。中堅となっているので、大介の場合は「独身貴族」が当て嵌まると言えるでしょう。30歳も半ばを過ぎてしまうと男女とも「焦り」を通り越して、周囲もうるさくなくなり、「自分の世界で生きる」方が楽で楽しいものです。
一方で、結婚はしたものの、早く離婚する夫婦も多く、シングルマザーなども増えて補助金なども社会問題となっています。責任も取れないで「お上」に面倒を見てもらうというのも、昔の理屈では通りませんが、少子高齢化に悩む国としても、難儀な問題ですよね。
このように、「家庭」>「結婚」>「家族」があって社会が成り立っている訳ですが、成熟期に入ってしまった現在の日本では、ライフスタイルが多様化してしまい、単一モデルはもはや存在しないと言えるでしょう。
そういう意味でいうと、この「家族ノカタチ」は、視聴者にも「参加」する気持ちで楽しんでもらえるのではないでしょうか。
香取慎吾の「賞味期限」が切れるのか、「ニュー慎吾」をアピールできるのか
「結婚できない男」永里大介は劇中で39歳、そして演じる香取慎吾は38歳、即ち、年齢は同じですから、そのままの「等身大」で役になりきれる香取慎吾です。このキャストの一番の「売り」の部分が、ここにあるように思う管理人です。
香取自身、自分も含め、中居、草薙、新垣と「独身仲間」がたくさんいると、宣伝に使っているくらいですから、これが「売り」だと思われても仕方がありませんね。
SMAPの中でも「未成年」「透明人間」などドラマでも活躍した香取慎吾は、あの「おっはー」で流行語大賞を受賞するなど、快調に「スター街道」を歩んできました。平成14年には「新選組」(NHK)で主演に抜擢されてもいます。
ところが、どうやらその香取慎吾もイメージチェンジが図られておらず、ここにきて「賞味期限」が来ているようなのです。
この近年の香取の視聴率を並べてみましょう。
平成24年 TBS 「MONSYERS」 11.9%
平成25年 フジ 「幽かな彼女」 11.5%
平成26年 フジ 「SMOKING GUN-決定的証拠」 7.4%
そして、今年の「ワースト映画」になりそうなのが、三谷幸喜が監督・脚本で、香取慎吾が主演を演じた「ギャラクシー街道」の大コケが話題となりました。
あれほど持て囃されていた「韓流ドラマ」も、度重なる朴大統領の非礼極まりない政治発言や活動などで、「韓流」が失速、そして、それと共にまるで「韓国の下請け化」しているフジテレビの非難と凋落を考えると香取慎吾の「凋落」が重なって見えてしまう管理人です。
TBSと「ギャラクシー」はその凋落の延長線上にあるような気がするのですが、トータルで言えば、何の変化もなく、只「名前」でキャストに選ばれてきたのか、「賞味期限」という感じは免れないでしょう。
上野樹里は「天然が売り」で香取慎吾を上回ることは確実視
「香取&上野」のコンビで「売り」たいTBSが新キャストに選んだ水原希子を大々的に宣伝していますが、これも両極端な意見が目立ちます。
「下町ロケット」が大成功となった後の番組ですから、その分のハンディを差し引いても、どうも「家族ノカタチ」は部が悪そうです。前例の成功に習って、同じように追加キャストで盛り上げようとするTBSの思惑とは反対に水原希子の起用が裏目に出そうだという関係者も多く居るようです。
芸能人を良く知らない人でも、ネットに精通している方なら、インスタグラムで水原希子が話題となったことを知っているでしょう。自分で「股間写真」をアップして話題となった人物です。名前を売る行為なのか、アートなのかは別問題として、このような行為が好意的に取られているとは限らないと指摘する声が多いのです。
もし、この水原希子の起用が逆効果になるとすれば、「凋落慎吾」に「逆効果水原」ですから、「家族ノカタチ」も上野樹里に全てを託されるカタチになってしまうでしょうね。
管理人としては、一番期待しているのが、実はこの上野樹里なんですねえ。彼女は双子座生まれ(5月25日)で、天然なんですね。
平成16年の映画「スイングガールズ」で主演の鈴木友子を演じた上野樹里はめっちゃ面白かったです。上野だけでなく、映画そのものが秀作でしたね。そして、楽器(サックス)を演奏する上野は実に生き生きとしていて、「ノン・セクシュアル」で、実に清々しく好感が持たれるキャラクターでファンになりました。
「家族ノカタチ」が成功するか、或は前評判如く「大コケ」するか、一番期待されるのが上野樹里だと考えています。
ドラマ「家族ノカタチ」(日曜劇場)は来春1月17日(午後9時)からスタートです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
コメント