PayPal創業のイーロン・マスクが家事代行ロボットを開発中

シンギュラリティー

シンギュラリティ―最新情報として、今回、取り上げるのは、PayPalの創業者、イーロン・マスク氏の指揮するOpenAIという非営利団体が、「家事代行ロボット」を開発中であるというニュースです。

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家事代行ロボットを開発中のイーロン・マスクはどんな人?

イーロン・マスク氏は、南アフリカ共和国出身で、アメリカに移住しIT起業家として成功している人物です。イーロン・マスク氏がアメリカに移住することになったきっかけは、南アフリカ共和国では「徴兵制度」があったためです。

イーロン氏は、国を守ることを否定した訳ではありませんが、南アの兵役が黒人の抑圧にあると考え、そのような役務に従事することは、自分にとって「時間の無駄」との考えからアメリカへ移住しました。

イーロン氏を語る時、特筆すべきは、彼は10歳でコンピューターを買ったのですが、独学でマスターして、12歳ですでに商業用のソフト(Blaster)を売り出したのです。もの凄い才能ですよね。

アメリカに移住後、母親の出生地であるカナダのサスカチュワンに移り、農作業などブルーカラーの仕事をしていました。そして、ブリティッシュコロンビアから東部のトロントなどを転々として、奨学金を得たペンシルベニアに移動します。

イーロン・マスク氏の現在を語る上で、大事なことがもう一つあります。物理学を学ぶために米スタンフォード大学の大学院に進学しますが、たった二日で退学してしまうのです。

そして、その直後、弟と二人でZipという会社を興すのです。この起業がコンパックという会社に買収され、巨額の資金を得ることになりました。

そして、それから後にPayPalとなる、X.comという会社を起業して、現在は民間宇宙ロケット製造開発の会社、スペースX社を作りました。また、イーロン・マスク氏は、巨額をステラモーターズに投資して、自ら会長兼CEOに就いています。

 

イーロン・マスクのアイデア・家事代行はやがて人間から職を奪うはず

このように素晴らしい人物のイーロン・マスク氏は、営利目的ではないOpenAIという団体を設立して、「家事代行ロボット」の開発に邁進しています。

彼の思想は、ロボットによる、人類全体に利益となるAI(人工知能)と科学技術の融合です。ロボットが家事を代行してくれれば、助かる人も多いでしょうね、確かに。

先日、親友の家を訪ねた時、ルンバなる物を見せられましたが、管理人はそれを「自動掃除機」とは知らずに、「それに乗って運動でもするの?ダイエットしてるんだね?」と言って笑われてしまいました。

「掃除、洗濯、家事、親父」という言葉がありましたが、いよいよ掃除の次、洗濯も人間の手を離れる日が近いようです。

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OpenAIによると、「洗濯物をたたむというような簡単な作業は、そのためのプログラムを開発するより、PC自体に自分で学習させる方が早い」ということです。人工知能が為せる技と言えるでしょう。少し前ですが、自分で学習したAIロボットが、囲碁で人間に勝ったニュースが世界を驚かせましたね。

さて、今日のテーマは、このような開発は、一見、人間の暮らしを「便利」にはしてくれるでしょう。しかし、これを「労働」という観点から見ると、それまで「代行」することで、人間は「職業」として労働力を提供してきたのです。

もう、お分かりだと思いますが、このような技術の進歩は一方では「便利でありがたい存在」ですが、他方では人間から「職を奪う」ということを忘れてはならないでしょう。

 

技術の進歩に社会概念は追いつくことができるか?

シンギュラリティー2045年問題は、もっと早い時期にやってくるだろうという指摘はすでにしましたが、今のままの社会の枠組み、金融システム、労働と賃金の関係では、明るい未来どころか、困惑と暗黒の人生が多くの人を待っているはずです。

先日、今年に入り、スイスで行われたベーシックインカムの国民投票が否決されてしまいましたが、青山繁晴氏も認めるように、技術的特異点(シンギュラリティー)を迎える前に、社会システム(概念)が追い付いていなければ、人類の未来は悲惨なものとなる可能性があります。

「新しい社会概念」については、また別の機会に述べたいと思います。

 

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