シンギュラリティー(技術的特異点)別名「2045年問題」を不定期ですが、気付いた最新情報をピックアップしてきました。そして、また新たに最新情報が入ってきました。それは、遂に人工知能が囲碁の世界でも、人間の能力を上回ったニュースです。

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シンギュラリティー(技術的特異点)と2045年問題とは?

人間が「囲碁」の世界でもコンピューターに敗れるというニュースの前に、シンギュラリティーと2045年問題を簡単におさらいしておきましょう。一言で言うと、「人間が作りだした人工知能が、人間の力を上回ってしまい、その先は人間の手に負えなくなる」ということです。

詳しくは、別項に譲ることとして、人間が作りだした人工知能とは、即ちコンピューターのことであり、科学の進歩が指数関数的に飛躍して、2045年には、完全に人間の知能を超えてしまうというものです。

現在、すでにその領域に入っています。ディープラーニングという新たな領域は、まさにその2045年問題、そのものといえるでしょう。
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ゲームにおける人工知能と人間の対決

人工知能が「囲碁」の世界でも人間を撃破したというニュースに驚いた管理人ですが、その理由は予想よりずっと早かったからです。それを論ずる前に、ゲームの世界で人口知能がどのように発展してきたのか、簡単に掴んでおきましょう。

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遡ること、今から20年前、当時、チェスの世界チャンピョンはロシア人でガリ・カスパロスでした。そして、このガリと対戦したのが、IBMの製作したコンピュターで、名付けられたのが「ディープ・ブルー」でした。何か意味深な名前ですよね。

そして、このディープ・ブルーとガリ・カスパロスとの対戦ですが、96年の初対決ではガリ氏が勝ちましたが、翌年にはディープ・ブルーが勝利したのです。つまり、人間が機械に負けたわけです。

 

コンピューターの進化は、この勝利を皮切りに、将棋の世界でも起こります。

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今から4年前、すでに他界していますが、永世棋聖の米長邦男が(すでに引退後でしたが)、将棋のソフト「ボンクラーズ」と対戦し、負けてしまいました。それだけではありません。他のトップレベルの棋士も、コンピュターに敗北するという事態が生まれたのです。

 

「囲碁」における人口知能勝利が意味するものとは?

人間がコンピューターで、チェスで負け、将棋でも敗北を喫し、残る「砦」は囲碁でした。管理人は囲碁をしませんが、だいたいのルールは分かります。相手を全部、囲んでしまうというゲームだと思いますが、実はこの囲碁は、チェスや将棋と比べるとはるかに複雑なようです。

そして、囲碁の世界では、コンピューターが人間を抜くまでには、まだ10年先と言われていたのです。ところが、ここにきて異変がありました。

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事の起こりは今年1月に発表された論文でした。それは英国の科学誌「ネイチャー」に、グーグル開発のアルファ・ゴが欧州の囲碁チャンピョンを5戦5勝の全勝で、人間に勝ったという論文でした。

このニュースが関係者の注目を浴びたことは言うまでもありませんが、「見栄を誇り高い」人間は、論文に記載された対局を精査し、「進歩は認めるが、まだ世界のトップレベルには至っていない」という結論を出していたのです。世界の囲碁界はコンピューターを見くびっていたのでしょう。

そして、世界を震撼させることが起こったのです。

このアルファ・ゴが世界トップクラスのイ・セドル(韓国)とのマッチが実現したのです。現在9段のイ・セドルの前評判は、イ・セドルの楽勝というものでした。

ところが、蓋を開けてみれば、勝負はアルファ・ゴの4勝1敗。イ・セドルの完敗でした。

 

ディープ・ラーニングの進化とは?

では、これまでと何が違ったのでしょうか?その秘密は、さらに進化したディープ・ラーニングにあります。簡単にいうと、それまでのコンピューターが、さらに「人間の脳」に近づいたのです。

これまでのコンピューターの進化は演算、つまり計算能力とそのスピードですが、それは遠い昔にすでに人間の能力を超えていました。

しかしながら、人間の知能のように「判断」したり「決断」するというような、複雑な「計算」はできていなかったのです。認識能力と言い換えてもよいかも知れません。

人間が物事を判断する場合、ありとあらゆるものが、その判断に影響します。当然、個人差があることは言うまでもありません。「知識」と「経験」には個人差があるので、当然でしね。

その前に立ちはだかるのが、「認識」という問題でした。「判断」したり、「決断」する前に、事象を認識する必要があるのですが、ここが問題でした。

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例えば、ペットに餌をやる場合、犬と猫がいたとします。すると、コンピューターが該当する餌を選ぶためには、目の前にいるのが、犬なのか猫なのか、判別しなければなりません。

これをプログラムするにおいて、「二つ耳があって、二つ目があって、・・・・」と条件を入れていっても、区別はつなかないでしょう。つまり、「条件」の入力には限界があるのです。

そこで、登場するのが、「ディープ・ラーニング」というテクです。これは、実に簡単に説明はできます。まさしく、人間の頭脳がやっている作業と同じです。

やり方は簡単です。何百、何千、何万、否、それ以上の犬と猫の画像をコンピューターに記憶させるのです。そして、そのデータがコンピューターに蓄積されるとその中から、犬と猫の違いをコンピューター自らが発見し、犬と猫を識別できるようになるというものです。これ自体、人間の脳がやっている作業と同じです。この機能の事を関係者は「直観」と呼んでいるようです。
参考記事:人工知能は人類を超えるか!?

 

シンギュラリティー(技術的特異点)は目の前まできている

コンピューターの人工知能が、人間の知能を超えることを「シンギュラリティー」と呼び、2045年には、この日を迎えるとにわかに注目されるようになってきました。

2045年といえば、今から約30年、先の話です。ジャーナリストの中には、「まだ先の話」と高を括っている人もいるようですが、管理人はそう思っておりません。

多くの人間は、通常の暮らし、つまり直線的関数の中で暮らしていますが、体感的に「指数関数」を理解していれば、コンピューターが人間の暮らしを激変させる、もっと言えば完全に違う世界を作り出す、そのような時代に社会は突入していると言えそうです。

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