シンギュラリティーが「2045年問題」として、人工知能の進歩が人間の脳力を超えるとして問題視されています。これは、技術の進歩が指数関数的なスピードで進化するという説を基にしており、シンギュラリティー、技術的特異点として呼ばれています。最新情報によると、その進化は驚異的であり、5年後には現在ある職業の内、500万の仕事が消える可能性が出てきたということです。
シンギュラリティー・2045年問題の最新情報
(ブルームバーグ):遺伝学や人工知能(AI)、ロボット工学などの研究と技術革新によって、人類は2020年までに差し引き500万人分以上の職を失う可能性がある。世界経済フォーラム(WEF)の調査が示した。
WEFの創設者であるクラウス・シュワブ会長と役員のリチャード・サマンズ氏は「ザ・フューチャー・オブ・ジョブズ(職の未来)」というリポートで、技術変革によって先進・新興合わせて15の主要国・地域で20年までに約700万人の職が失われる一方、200万人分が創出されると試算した。
これら15の国・地域は全世界の労働人口の約65%に相当する約19億人の労働者を擁しており、リポートはそこでの調査に基づいて作成された。
WEFは物理的、電子的、生物学的なそれぞれの分野の境界線があいまいになっている状況が第4次産業革命に相当すると位置付け、年次総会のテーマにする。イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、アンディ・ホールデン氏はこれまでに、自動化によって何百万という職がリスクにさらされていることは当局が対応すべき問題を生んでいると警告している。
WEFのリポートは「技術変革が人材不足と大量失業、格差拡大をもたらすという最悪のシナリオを避けるためには、今日の労働者たちの再訓練と技能向上が必須だ」としている。
管理などホワイトカラーの仕事が失われる職の3分の2を占め、コンピューターと数学、建築、工学関連の仕事は増えると予想されている。
引用元:原題:Rise of the Robots Will Eliminate More Than 5 Million
Jobs(抜粋)
シンギュラリティーを意識して5年後の社会を想像する力
「日進月歩」という言葉があります。しかし、それはすでに「死語」と捉える時が来たようです。どうしても人間の感性は「直線的」な、1、2、3、4・・・・というリズムでできていますから、指数関数的な展開は掴みにくい側面があります。
科学の進歩のスピードは倍速どころか、指数関数的に飛躍しているのです。2×2が4、4×4が16、16×16は256、256×256は65536、65536×65536はすでにほぼ43億というとてつもない数字になってしまいます。つまり、「日進月歩」どころか、「秒進時歩」のような速さで変化している状況なのです。
上記の記事がレポートするように、調査によると、約700万人の職が無くなり、200万人分の新しい仕事が生まれるようになるかも知れません。「2045年問題」などと流暢なことを言っている時間は無いかも知れません。
すでに、人間が運転する必要が無い、自動運転の車が開発段階を終えて、実用化されようとしています。今すぐには無くならないにしても、安全性が証明できるようになると、車を運転する仕事は無くなってしまうかも知れません。タクシーだども、機械の運転になれば「乗車拒否」などは無くなるでしょう。(笑)
非情率な政治家だって必要なくなる可能性があります。過去にある、不必要な法律の解除から、或は、合い反する法律の整合性を調整したり効率の良い仕事が期待できます。
科学の進歩は確かに「両刃の剣」のような側面があることは否定できませんが、そこは人間の「知恵」が生かされるべきものでしょう。
既存の価値観とシステムが新しい生活概念を生み出すことによって、より優れたシステムにとって代わる可能性もあるのです。通貨システムと経済システムの変更も必要になってくるでしょう。
少なくとも技術的には、人間は本当に「ユートピア」を手に入れる技術を手に入れようとしているのです。ですから、「職が無くなる」と心配するよりも、職が無くてもOKという社会の実現を目指すべきだと思われます。
欧州でも中近東でもアジアでも、問題が発生しています。いろんな危機が危惧されていますが、多くの問題を乗り越えることができ、新しい価値観を生み出すことができれば、私たちの子供たちは人類のユートピアを実現させることができるかも知れません。
何より大事なことは、その来るべき社会のイメージ作りと共有が「鍵」を握っているということになりそうです。シンギュラリティ―「最新情報」が伝えてくれるのは、その変化のスピードが益々速くなっているということです。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
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