砂の塔で生方航平の母親は認知症のため、山梨で子供たちと一緒に暮らしているのではないでしょうか。最終回を迎える「砂の塔~知りすぎた隣人」は、誘拐犯人は生方航平で、認知症の母親の療養のために、子供たちを操り山梨の自宅に連れ出すのではないでしょうか。子供たちは、みな元気でお婆ちゃんと暮らしているのが発見されるのではないでしょうか。
砂の塔 生方航平の母親が認知症と仮定すると謎が解ける
< 砂の塔 和樹は50階の階段で何をしていた?そこがミステリー >
砂の塔~知りすぎた隣人は最終回を迎えますが、生方航平(岩田剛典)の犯人説が収まりません。あれほどヒロインの高野亜紀を見守ってきた生方航平ですが、では、どうして誘拐事件などを犯す必要があったのでしょう。
砂の塔のこれまでを見てきて、一つ大きな疑問が残されたいます。それは警察の荒又刑事も津久井刑事も口にしておりません。
大きな疑問と謎というのは、いうまでもなく「身代金」です。通常、子供(大人も含めて)の誘拐事件の目的は、「身代金」欲しさの犯行というのが、一般的です。
しかし、これまで誘拐された子供たちは、全員、身代金など要求されておりません。つまり、金銭目的の誘拐ではない、ということです。
では、いったい子供たちの失踪とは、いったい何が原因なのでしょう?いじめから逃れるためなのでしょうか。
その謎を解くキーワードは「ハーメルンの歌」とは、認知医療学を研究している小峰昭宏教授が作曲したことが分かっています。教授の目標は、音楽により認知症の進行を食い止めるというものです。
そして、生方航平の母親が認知症だと仮定すると、失踪した子供たちの謎が解けるのではないでしょうか。つまり、子供たちと接することによって、穏やかな気分になり認知症の患者が健やかで安らぎのある生活を送ることができ、認知症の進行を遅らせることができるというものではないのでしょうか。
砂の塔 生方航平は母親のためにハーメルン事件を起こした可能性
< 砂の塔の犯人の最新予想は口笛を吹く男の生方航平しかいない! >
改めて指摘したい点は、砂の塔では、連続幼児誘拐事件となっていますが、犠牲者は出ておらず、身代金も要求されておりません。
ここに、好青年の生方航平の犯人説が成り立つのです。つまり、生方航平は最初から悪人なのではなく、子供好きで、母親のために子供たちが自ら喜んで家を出るように仕向ける、つまりハーメルンになるのではないでしょうか。
荒又刑事と津久井刑事が「悲劇と愛に満ちた衝撃の事実」を目撃するとは、認知症を患った生方航平の母親が、子供たちと一緒の光景なのではないですかね。
あらすじにもあるように、「すべての謎が解き放たれた時——その真実にあなたは涙する!!」とは、誘拐による犠牲者はおらず、高齢のお祖母ちゃんが子供たちの面倒を見て一緒に暮らしているシーンだったのではないでしょうか。
養護施設に入れられない航平は、母親の子供好きを知っていて、認知症の症状が進まないように、子供療法を試していたのではないでしょうか。
砂の塔~知りすぎた隣人では、サスペンスに満ちた、いじめという極めて難しいテーマを扱いながら、自己防衛から罪に問われた佐々木弓子と、実母の認知症を食い止めるために誘拐もどきのハーメルン事件を起こした生方航平の物語だったのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
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