夏目漱石の妻1話感想 大感動の漱石と鏡子の夫婦愛と絆

夏目漱石の妻

夏目漱石の妻1話の感想は、命拾いした夏目鏡子と漱石の夫婦愛に大感動したことです。精神錯乱状態に陥った鏡子が川に身投げしてしまい、村人の発見で命拾いします。鏡子をそこまで追い込んでいたのは漱石の態度でありました。

 

夏目漱石の妻1話の感想 鏡子の錯乱状態は漱石の態度が原因

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夏目鏡子は、時の貴族院の書記官長、重一の娘で、何不自由無く、自由奔放に育ちました。しかも、姉妹の長女で大家族の中でのびのびと育った鏡子にとって、初めての妊娠が流産という最悪の形になり、精神的不安定な時期に、熊本に戻ってきた鏡子にとっては、地獄のようだったことでしょう。

 

元々、朝寝坊(おそらく低血圧だったのでは?)で、早起きが苦手なことから、鏡子は朝食など家事が苦手で、漱石は朝飯抜きで学校に登校したことも多々あったようです。

教職が忙しくなったこともあり、鏡子にかまうことができなくなった漱石が、弁当を忘れると、それを走って届ける鏡子に対し、礼を言わず「体を大切にしろ」と文句を言われる鏡子の心境を考えると胸が痛みます。相手の体を労わるつもりで漱石はそう言ったのかも知れませんが、それでは鏡子の気持ちは潰されてしまいます。

一人きりで留守居をしている鏡子が、余りの寂しさから学校まで会いに行き、漱石の姿を見つけた時の嬉しそうな顔はこれ以上無い幸せな顔でしたね。ところが、鏡子の手を振る姿に気付いたにも関わらず、無視して背中を向けてしまった漱石の態度に失望した鏡子の心理はあまりにも惨いものでした。

 

人間時として、「無視」される態度が、言葉での叱咤や激怒を遥かに超えるものであることは、多くの文学がすでに証明済みです。

夏目鏡子が錯乱状態に陥り、川へ身投げする原因となったのは、このような夏目漱石の態度がそうさせたものだったでしょう。

 

夏目漱石の妻1話感想 大感動の漱石と鏡子の夫婦愛と絆

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一命を取り留めた鏡子が休む部屋にやってきた夏目漱石が心の内を語るシーンには大感動しました。1話のハイライトともいうべき、鏡子の入水事件の後の漱石と鏡子の会話は、二人の人間の心の絆がしっかりと結ばれるベストシーンでした。

漱石が自分の生い立ちを語りながら、自分がどのような思いで生きてきたのか、そして、鏡子との結婚から暖かい家族を欲している希望などを語るシーンは、超リアルでしたね。

そんな漱石に怒りを覚えず、自分のしでかした事件を詫びる鏡子がいじらしいという感想を持つと同時に、漱石の素直な詫びに対しても、人間味溢れる感性の豊かさを感じました。

 

漱石と鏡子の会話は、夫婦として互いに激怒せず、理性的でありながら、その中にしっかりと感情を表すという、ある意味どちらも「育ちの良さ」と「頭の良さ」を感じさせるものでした。

この初産の流産事件と入水事件を乗り越えたことが、漱石と鏡子のその後の絆を繋ぐ大事な局面であったことは、この後のドラマで証明されることになるでしょう。

夏目漱石の妻第1話の感想は、夫婦愛の絆がどのようにして育まれていったのか、とても素敵なラブストーリーでした。

 

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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