ドラマ下町ロケット2」、後半のキャストも加わり、5話には及ばなかったものの6話も17.8%と高視聴率を確保しています。前半では佃製作所を追われた真野賢作ですが、後半ガウディ計画ではナイスガイとなって再登場しました。

実は前半のロケット編で、真野賢作の後半での活躍のヒントが二つ隠されていたのです。今回は前半の絡みも含めて真野賢作の後半の活躍を占っていきます。

下町ロケット
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キャスト真野賢作の高い技術力と佃製作所への信頼

技術開発を高い目標としている佃製作所にあって、開発部門でも若手の中で抜きんでいるのが真野賢作です。帝国重工の宇宙航空部部長の財前道生が製作所を訪問し、佃航平に製作所内を案内される場面が出てきます。

難しい工程を手作業でこなす佃製作所にあって、財前道生にその製造を見てもらう場面で担当の技術者・宮下が休みだと分かります。そこで、白羽の矢が立ったのが、真野賢作だったのです。

真野の担当はロケット部品ではなく、小型エンジン「ステラ」でした。しかし、真野賢作の腕の確かさは佃航平がその実力を知っています。財前道生の前でデモンストレーションを頼まれるのですが、躊躇する真野賢作が描かれています。

真野賢作
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真野はどうしても部品供給に納得がいかず、心底反対していたのです。反対派の自分が、財前道生の前で確かな技術力を見せるのは信条に反することになるので、社長の命にも従いません。

来客(財前)が居る前で、渋る部下に航平社長は怒りもせず、「それなら俺がやる」と腕を捲りますが、そうはさせじと部長の山崎が「自分がやります」と買って出ます。二人の問答が続く中、真野が部品製作の現場を披露するのです。

部門は違っても、真野賢作の技術力に信頼と期待をもっている佃航平社長の心大きな態度が、後半のガウディでの真野賢作の活躍を暗示していたと言っても良いでしょう。

 

真野賢作が拘り続けた小型化‐下町ロケット後半への流れ

ロケット部品であるバルブの製作と部品供給に断固反対していた真野賢作は同じ反対派の営業・江原経理の迫田と一緒に佃製作所の屋上にいました。帝国重工・財前道生の部下である富山敬治の計略による予備審査で擦った揉んだする製作所内において、真野賢作は断固として社長の方針である部品供給には従えませんでした。

中小企業の佃製作所は大型エンジンの部品などに拘らず、むしろ小型エンジンに特化すべきというのが真野賢作の考え方だったのです。この真野賢作の小型化こそが、後半のガウディ計画で活かされるのです。

真野賢作役 山崎育三郎
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営業の江原と経理の迫田は、この後、帝国重工の富山の送り込んだ溝口と田村の理不尽な態度に人間として、そして佃製作所のプライドと誇りを賭け、社員一丸となって予備審査に対峙していくことになりますが、真野賢作だけは自分の信念を曲げることができず不良品をテスト試作品に混ぜてしまうという暴挙に出てしまうのです。

真野のしでかした悪戯でテスト失敗となり、その苦境を作った真野賢作の行為は暴露され、佃製作所を退職することになりました。

しかし、真野の将来を案じた佃航平の口利きで、山崎部長を通してアジア医大の研究室での職を宛がわれたのです。何とも太っ腹で気持ちのよい航平社長じゃありませんか。

そして、その佃製作所に対する誇りと信頼がドラマ下町ロケット2」、後半のガウディ計画で、披露されることとなりました。それが、人工心臓の人工弁の開発だったのです。真野の拘り続けた「小型化」がこんな形で後半に結びついていたのです。ひげを剃ってきれいさっぱりになった山崎育三郎さん、ガウディではハンサムボーイとなって帰ってきましたね。

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