ユーチューブ全盛の時代です。私たちの人生もひとつの「映画」と捉えることができます。しかし、同時に私たちの人生は一瞬、一瞬の連続で織りなすものでもございます。

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ユーチューブ全盛の時代だからこそ、「写真」「画像」の大切さも同時に感じ入る管理人です。現在、放送されているドラマ「下町ロケット」が大人気ですね。今回は歌手の吉川晃司さんがキャストを務める帝国重工・航空部部長の財前道生の名場面の2シーンを振り返ってみることにします。

 

帝国重工財前道生が察知した部下富山敬治に釘をさすシーン

私は吉川晃司さんて歌手のことをよく知りません。恰好良いというファンの声もあれば、饒舌ではないという批判的な意見も読みました。しかしながら、私のとっての吉川晃司さんは、すでに吉川さんではありません。キャストの財前道生、その人だと思って見ています。

日本が誇る巨大企業の航空部部長・財前道生が、部品供給を断り、特許の使用権で交渉しようと赴いた佃製作所で、航平社長から佃製作所を案内され、手作業による製品製作現場を見せられるのです。そして、その精度の高さを目の当たりにした財前は自己の生い立ちを振り返ります。財前の父親も佃製作所のような小さな町工場で、父親は事業に失敗していたのです。中小企業を卑下していた財前道生はこのような自分の実家の体験を味わっていたのです。

純国産品でのロケット打ち上げを目標に掲げる帝国重工にとって、時間との闘いもあります。自社開発は間に合わず、しかも水素エンジンのバルブシステムの特許を佃製作所に先乗りされてしまったことを考えると、結論は佃製作所の製品を使わずにはできません。

その決意を固めた財前に対し、町工場の部品供給という案に反対の立場を取る財前の部下・富山敬治の策で、佃製作所の取引業者としてのテストを画策されました。もちろん、これは富山が仕組んだ最初から「不合格」ありきのテストです。無理難題を押し付けられた佃製作所はまたもや社内で混乱をきたします。

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財前道生の上司、本部長の水原から直接指示を受けた富山ですが、直の上司、財前もテストの内容には目を通していて、内容が必要以上に厳しくないか富山に質問します。財前部長はこの審査基準に目を通して、富山の腹の内を察したものと思われます。

今日の名場面はこのシーンです。

富山、落とすためのテストはするな

財前の前から去ろうと離れた富山を呼び止め、このセリフは恰好良かったですね。恐らく、ほとんど無感情の財前道生が、本当にかすかに彼の感情が現れていたシーンだと思います。震えがくるシーンでした。

 

名キャストと唸らせた財前道生のバルブ再テスト要請シーン

富山敬治が組んだ帝国重工の佃製作所に対する与信チームと、それに対する佃製作所の対策プロジェクトチームのぶつかり合いも、ドラマを盛り上げました。経理部長の殿村直弘が、帝国重工の富山の盟友・審査部主任の村田に対し、佃製作所の方から取引を断る場面は圧巻でした。本当に胸がすーっとしましたね。そして、一丸となった佃製作所の対策チーム全員が、喧嘩をするのではなく、「正論」で帝国重工に挑んだ姿が私の胸を打ちました。

しかし、財務基準も満たし、製品精度のテストも合格した矢先、肝心のラボでのテストに失敗してしまったのです。原因は納品した部品の中に不良品が混ざっていたためでした。

これには、社員全員が一丸となっていたように見えて佃製作所内に一人だけ、意見が違う者がいたのです。若手の技術者・真野賢作でした。真野は同じ反対意見だった江原春樹や迫田滋に裏切られた思いを強くしていたのです。

真野は最後まで、帝国重工によるテストに失敗し、部品供給の話がご破算になれば良いとの思っていたのでした。そこで、不良部品を差し替えるように部下に命じたのですが、部下が暴露して発覚してしまったのです。

社内での問題はさておき、テスト失敗をそのままにさせる訳にはいきません。正規品を持って佃社長とプロジェクトチームの江原が帝国重工に向かいます。

しかし、テスト結果はすでに担当官富山に報告されており、再テストはできないと跳ねられます。佃と江原は製作現場に来て佃製作所の技術の高さに共感を示した若手技術者・浅木に懇願します。浅木は佃製作所で自分の目を通して、精密性を確認していたのです。ここにも佃製作所の技術を認めた有能な技術者がいたのです。

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浅木は担当責任者の富山の上司である財前道生に連絡をとります。話を聞いた財前道生が帝国重工の試験場に姿を現します。いや~、格好良かったですね、財前道生。本当に恰好良かった。

そして、富山の盟友たちが、横やりを入れる中、最後の言葉が飛び出ます。

全責任は私が取る

このシーンでも財前道生は感情を表しません。しかし、その表情からは、固い、もの凄い固い決意がにじみ出ていました。今日の名場面、2シーン目は感動のシーンでした。

 

最後までお読みいただき本当にありがとうございました。