人気作となった立川談春原作の「赤めだか」が嵐の二宮和也・ビートたけし主演で放映されました。好評を博したドラマ「赤めだか」の弟子たちの友情と絆も見所の一つでした。そのハイライトを振り返ってみましょう。

赤めだか
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談春の演目選びの大失態に弟子たちが結束

築地での一年間に及ぶ魚河岸での修行を終えて談志師匠も元に戻った談春は弟弟子の立川志らくと二人で「勉強会」を開きたいと談志師匠に願い出ます。しかし、「人前で落語をやりたきゃ、早く二つ目になれ」と拒まれてしまいます。

しかし、どういう風の吹き回しか、談志は意を翻して特例として二人の勉強会を認めます。若い二人の熱意が伝わったからでしょう。

談志 談春
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呑み込みが早く、落語を覚えるのも早い志らくにライバル心を燃やす談春は、師匠の馴染の寿司屋の新装開店に招かれた談春は、その場で落語を披露するように店主に頼まれます。ご祝儀という意味合いもあるのでしょう。

しかし、その場で談春が演じた演目は「文七元結」を演じてしまったのです。この演目は落語において「大ネタ」と言われ、所謂名人の域に達した者だけが演じることができるネタで、二つ目にもなっていない前座がやるようなネタではなかったのです。

またもや、談春の失態に他の落語の流派からは異論が噴出するという、タブーを破った談春立川流一門に大風が吹いたのです。兄弟子の志の輔から「早く行って誤っちまえ」と急かされた談春は一目散に談志師匠の家に戻ると縁側に居た師匠に土下座して誤ります。

土下座
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そう簡単に頭を下げるんじゃねえ」と一喝される談春でしたが、師匠は「頑張っていると、やりたくなるネタなんだよ」と誇らしげに言います。

そこへ、後から駆け付けた兄弟子と弟弟子たちは、到着するや否や、三人揃って庭先に膝間付き土下座して、談春の愚行を誤るのでした。師弟愛は、実の兄弟愛以上の絆ができていたのです。その座った連中に声を掛ける談春が師匠譲りの口調で「そう簡単に頭を下げんじゃねえ」というオチが効いてましたね。

 

兄弟子談々の借金は弟弟子の借金

前の師匠に嵌められて、保証人になったことから借金を背負ってしまった談々は、稼ぎもないのに取り立てに悩む毎日でした。

師匠から、二つ目昇進テストを同時に全員で受けることになった談志の弟子たちは、形成りの合格を決め、晴れて立川流の二つ目に昇進できました。

お祝い
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同格した四人は談志の行きつけの寿司屋で、盛大な合格祝いの食べ放題をご馳走になり、談々も好きなお酒を誰に遠慮せずに飲める晴れの日となりました。

帰りには、寿司屋の店主から、二つ目昇進のご祝儀までもらい帰途につく四人でしたが、その帰り道のことです。

足を止めた談春が、いただきたご祝儀袋を取り出し、兄弟子談々に「はやく借金を返してください」と差し出すのです。すると、関西も志らくも祝儀袋を談々に差し出し、応援するのでした。

ご祝儀
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ここにも、またこの四人の兄弟愛が見てとれました。昔から日本では「同じ釜の飯」と言いますが、本当に苦労を分かち合った人間だからこそ解る愛がそこにはあったのでしょう。大粒の涙を流して感謝する談々の姿には管理人も一緒に涙していました。
最近は「愛」というと、「男女の恋愛」がもっぱら話題となり易いですが、本来「愛」とは男女間のものだけではありません。人間愛、兄弟愛、夫婦愛、師弟愛、動物愛、といろんな形があるものです。そして、その愛が「もつれたり」「壊れたり」すると傷つき、「育まれたり」「分かち合えたり」する時、人は幸せを感じるのではないでしょうか。
今回は「赤めだか」の談春の修業時代の立川一門の兄弟弟子たちの絆からベストシーンを二つお届けしました。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。素敵な大晦日、そして素晴らしいお正月をお迎えください。