「最強頭脳」はシンギュラリティ―で消える運命にある

シンギュラリティー

 

明日、日本テレビ系で最強頭脳日本一」を決める番組があるようです。以前「シンギュラリティ―」でご紹介しましたが、あと数十年でコンピューターの知能が人間の知能を追い抜いてしまう時代が待っています。

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このような番組は、近い将来見ることもなくなるでしょう。

 

 何をもって「最強の頭脳」と呼ぶのか疑問の声も

確かに常人からすると、何かに特別に秀でいる人に関心を持つということはあるでしょう。俗的な言い方をすると「達人」と言われる人たちがそうですね。

特に、日本における古来からの芸術、美術、建築、武術、などで、これまでも、あらゆる世界で素晴らしい達人たちを輩出してきた日本だと思います。そして、その達人たちが常人たちから称賛され技術の高さを認識されることは素晴らしいことでしょう。

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そして、素晴らしい点と言えば、安易な競争とかではなく、個々の個人が各々それぞれの技術や技を習得するところにあるのだとも言えると思います。

別に、対峙する競争が悪いと言っているのではありません。ただ、単なる安上がりの番組を作り、何の基準も正当な評価とも下されないような番組がどうかと思っているのです。

 

最強頭脳日本一」は技術的特異点によって駆逐される

先日、目にした近い将来、あと30年ほどでシンギュラリティ―がやってくると指摘も出始めている昨今、このような番組にどのようなメリットがあるのか、さっぱり分かりません。「最強頭脳日本一決定」というネーミングにしても以下のような疑問点に答える要素はどこにもなさそうです。

過去に放送された番組の評論をまとめてみると次のようなものになります。
1.何をもって日本一の頭脳を決めるのか

数学の問題や歴史の知識という問題が日本一を決める要素と言えるのか、という問題であ       る。知識の問題だけで、「日本一の頭脳」と言えるのかという基準の問題である。

2.解答する速さで最強の頭脳が決まるのかという点

問題の先読み能力を問う問題ではないだろうが、それに感嘆することはあるにしても、それが「最強頭脳を決めるクライテリアになるのかという疑問。

3.他のクイズ番組と比較しての番組のお粗末さとは?

所謂クイズ形式の普通の番組だと、最初に質問が出され、その後に回答者が答え、最後にその問題の解説が入る。ところが、過去においてではあるが、この番組では解答者の答えに対し、「正解、間違い」と判定だけされて、その問いに対する解説がなされないという指摘である。

4.受験大国日本ということで割り切るか

早い子供は幼稚園から受験を経験する「受験大国日本」という意味では、このような受験クイズにも似た番組が好評なのかも知れない。いずれにしても、番組制作者がコンピューターの頭脳に取って代わる時代が来れば、コンピューターの方が知識が発達して、本当の「最強頭脳」を決める問題がコンピューターによって出題される日が来るかも知れません。答える方もコンピューターになっているはずです。

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素晴らしい頭脳の持ち主が消えて無くなることはありませんが、このような番組が消えて無くなることは容易に想像がつきます。この素人を集めて競わせるという手法は、もういい加減にやめる時代が来ているのではないでしょうか。さもなくば、ネーミングだけでも変更すべきでしょうね。

 

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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