下町ロケットキャスト 恵俊彰の辣腕神谷弁護士ぶりに絶賛の嵐

下町ロケット

 

ドラマ「下町ロケット」の人気を支えているのは、主演の阿部寛さん演じる佃航平はもちろん、佃製作所の経理部長の殿山直治を始め、社員の面々でもあります。キャストには、立川談春や恵俊彰から安田顕、和田聰宏、今野浩喜、山崎育三郎など若手俳優や芸人なども登用されています。

そして、佃製作所以外に目を向けてみると、やはりキャストの素晴らしさが分かります。実力者大物の杉良太郎や歌手の吉川晃司、落語家の春風亭昇太など、「彩みどり」なキャストです。

 

今回は前半のハイライトとも言える、佃製作所の特許侵害訴訟でその腕を振るった神谷弁護士の名シーンを振り返ることにします。キャストには「ホンジャマカ」の恵俊彰が抜擢されました。

 

恵俊彰の「神谷修一」のキャストは大当たり!

長年、佃製作所の顧問弁護士を務めてきた田辺弁護士に代わり、ナカシマ工業との訴訟を引き受けたのが、神谷修一弁護士でした。

神谷は、訴訟を起こされた相手企業のナカシマ工業の代理を務める中川弁護士の所属先である田村・大川法律事務所に以前、勤務していたのであった。すでに独立して「知的所有権」を専門とする弁護士となっていたのである。

ナカシマ工業の訴訟に対しても自信があった神谷は、勝つ自信はあるが、唯一の問題があると指摘する。

それは、裁判を続け、判決が出るまでに時間が係り、資金がもつのかどうか、という点であった。

3億の資金が調達できなければ、結局、倒産を免れなくなる結論に社長の航平を始め、全社員で資金繰りに奔走する。しかし、取引銀行であった白水銀行が出資を見送ることになり、どこからも拒まれ打つ手が無くなってしまう。

窮地に陥った佃製作所に神谷弁護士を通して、和解案が示されたのです。ナカシマ工業の提案とは株式の51%の譲渡、つまり実質的買収の和解案でした。

佃航平社長は悩み抜いた末に、この和解案が唯一、佃製作所を守る方法だと英断を下し、社員に伝えます。所内で、殿山、山崎ら社員を前に、「俺は潔く身を引く。作り続けてくれ。開発の熱意を伝えていって欲しい」と言い残し、去ろうとする社長の佃航平。

 

そこへ、入ってくるのが神谷弁護士です。まだ社内では神谷の存在を確認できてはいません

去ろうとする佃航平に向かって、出向社員の殿村直治が叫びます。「ちょっと待てよ。いいんですか?それで。本当にいいんですか?こんなことで諦めてしまうのですか?」

殿村もこの社長、佃航平と製作所を愛していたのです。自分は嫌われているかも知れないが、それまで見てきたどの会社よりも魅力がある、しっかりとして経営理念を持つこの会社を何としても救いたかったのだ。

そこに、登場した神谷弁護士は胸を打たれます。今回の名場面はこのシーンです。和解案が佃製作所を救う道だと同意していた神谷弁護士が、たった一つのウルトラCが残された道だと話します。そのウルトラCを佃に語るシーン、恵俊彰さんも、他の俳優さん同様に、完全に神谷修一になりきっていましたね。

その提案とは何だと聞かれて答えるシーン「逆訴訟です」という場面には背筋がぶるっとしました。

 

ナカシマ工業の法廷戦略と神谷・佃航平の戦いに幕

佃製作所の買収・売却を目論むナカシマ工業は、長期戦の法廷戦略を持っていたのです。一言で言うと「兵糧攻め」、時間稼ぎで相手を潰そうという戦略です。

神谷修一弁護士はそれに対し応戦しますが、相手もしぶとく時間稼ぎを続けます。そして、ナカシマ工業の代理人、中川弁護士が佃航平に証人尋問を要求するのです。神谷弁護士が作った問答集を頭に叩き入れる毎日の佃航平でしたが、裁判の当日、神谷弁護士から想定問答は無視して、自分の言葉で素直に話すように指示を受けます。

 

証人尋問が終わり、中川弁護士が新たな資料の提出を申し出た後、裁判官はそれを遮り、閉廷し、当事者双方を呼び出します。そして、結審する前に和解案の提示を行ったのです。それは、本当に神谷弁護士が口癖のように言っていた「勝訴に等しい和解案」でした。

70億の賠償金を訴訟却下の条件付で2割減の56億円で手を打ったのでした。この場面での神谷弁護士の「ほら、見たことか」と誇りと正義感に溢れた顔は恰好良かったですね。胸がスカ-っとした名場面でした。

放映前には厳しい意見も出ていた恵俊彰さんのキャストでしたが、そんな意見も「限りなく勝訴に近い」名演技でした。(笑)最後にトリビアですが、恵さんの実家は大島紬の製造業を営んでいたんですって。

 

最後までお読みいただき本当にありがとうございます。

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