ジャニー喜多川が「紅白歌合戦」の視聴率低下に物申す

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「ジャニーズ帝国」を築いたジャニー喜多川氏が、歴代最低視聴率を記録した年末の恒例「紅白歌合戦」の視聴率低下に「ベテランの頑張りが必要」と苦言を呈しました。
「えっ、紅白ってまだやってたの?」な~んて方もいるかも知れませんね。低視聴率といっても40%近くも視聴率があるのですから、「紅白歌合戦」に限って言えば、「歴代視聴率」に拘る必要はないと思います。

 

「ベテラン卒業」に言及するジャニー喜多川

現在84歳になるジャニー喜多川社長は演歌がお好きなようで、「演歌歌手のベテランが卒業する」ことに異議を唱えます。

確かに「その年のヒット曲」を選考基準にすれば、ベテランの演歌歌手のヒット曲というのは、余り無い時代ではあると思います。しかし、ジャニー喜多川氏の指摘するように「歌手に卒業」は無いのであって、その歌手が歌える限り、出場資格はあると言えるのではないでしょうか。

そもそも、管理人が考えるに、この「紅白歌合戦」には、幾つかの問題があって、その整理がまずは必要かと、そのように思います。

簡単に整理すると次のような問題点が浮かび上がります。
1.紅白歌合戦の「出場資格」あるいは「基準」が明文化されていないこと
2.視聴率に拘るのは、NHKと関係者だけだということ
3.対象が日本全国であり、子供から大人であること

1.必ず問題となるのが、紅白歌合戦の出場資格と基準です。全ての問題点がここに凝縮されていると言っても過言ではありません。「○○が出ているのに、△△が出てないのはなんで?」という視聴者の疑問はこれまでも数多く、何度も指摘されてきました。このような選考方式は極めて「日本的」であり、もっというと「官僚式」というものでありました。つまり、「NHKのさじ加減でどうにでもなる」ということに行き着きます。これを長年無視してきたNHKには「改革する意思は無い」のです。自分たちの「威厳と権威」を死守したいというのが、本音であり、いよいよ国民もそれに気付いてしまったということです。

2.毎年、「紅白の視聴率」とか、騒いでいますが、実は国民が関心を持っていたのは、もう昔の話です。つまり、昭和50年代から60年代の「お化け視聴率」と言われていた時代なのです。昨今は、視聴率で騒ぐのはむしろメディアだけで、一般の視聴者は、特別紅白の視聴率に関心を持っているとは思えません。別に視聴率で番組を見る訳でもないでしょう。関心があって見たければ見るし、他の番組が良ければチャンネルを変えます。ネットもあるしスマホもある時代、テレビの前に釘づけになっていた時代は終わっているのです。

3.国民的「歌番組」と言えば、視聴者の対象が、日本全国、子供から大人、もっと言えば、幼児からお爺ちゃんお婆ちゃんとなる訳です。管理人が思うには、この「紅白歌合戦」の存在意義とは「家族団らん」にあったと思えるのです。

全ての行事や仕事を終えて、一年の終わりを家族揃って食卓を囲み、そして紅白を見るというスタイルは、私の父母もいつも言ってました。当時は、昭和50年だったと記憶しています。

「俺らが若い時は、大晦日も仕事で、こうして晦日に紅白を見るのが夢だった」と、父が言っていたのを思い出したます。そして、その頃と言えば、まだレコードの時代、テレビに好きな歌手が出演して、好きな歌を歌うのを心待ちにしていた時代です。

テレビに映る好きな俳優、歌手とは、そのほんの「瞬間」にしか逢えない訳ですから、もうこれは「夢中」になりますよね。

今でも40%近くの視聴率がある方が「凄い」ことであって、願わくば、視聴者の方たちが、家族を囲んで見ていて欲しいと思う管理人です。子供から大人までという幅広いジャンルで3時間も放送するのですから、いろんな歌手が登場するのは、不思議ではありません。問題があるのは、前述した通り1.の「選考基準」を明文化せず、所属事務所の枠決めなど「取引的」「政治的」に利用しているNHKの勝手な都合だと言えるでしょう。

そういう意味では、ジャニー氏の指摘する「ベテランに頑張って欲しい」というのは、ベテランに当てた発信というより、むしろNHKに向けられたものと解釈するのが筋でしょう。ベテランが頑張っていないのではありません。歌手は自分が歌えなくなった時が「引退」となる訳で「卒業」というのは無いのです。

この「卒業」という言葉、マスコミの使い方に問題があります。最近は、学芸会の延長のようなグループばかり出てきます。某・秋元というプロデューサーの手法で、「若い者を集めて、学芸会をやらせるだけ」なので、タケノコのようにうじゃうじゃ出てきてるでしょう。はっきり言いましょう。日本では「芸人」と「芸人もどき」が一緒にされてしまいました。

本当に「芸人」がどんどん消えています。テレビを点けると、出てくる顔は「お笑い」と言われる「芸ノー人」ばかりです。特に面白い人はいませんよね。ニュースがダメ、これだけある放送局も番組が全部同じような内容となれば、ほとんど見る価値の無い番組ばかりになってしまいます。

これ以上、テレビの番組について書くのは、止めましょう。あの組織の話まで奥深くなってしまいますから。

 

「紅白歌合戦」のマンネリ化と視聴率は関係あり?

よく指摘される点で「紅白のマンネリ」というのがあります。さて、これをどう見るか、です。新聞等の記事を読むと「脱マンネリを念頭に出場歌手の若返り」を図っているというのです。

これって、正当な理屈になっているでしょうか?前述した通り「紅白歌合戦」が「日本全国民、子供から大人まで」の番組だとすれば、若者を中心に歌手選定すること自体が矛盾しているでしょう。

昔は番組構成も出場歌手も披露する歌も、バランスがとれていたと思います。その形を崩すことが「脱マンネリ」と言えるのでしょうか? つまり、「マンネリ」という言葉の使い方がすでに問題なのだと指摘したいと思います。

「脱マンネリ」なら「紅白歌合戦」を止めて、別な歌番組を作れば良いでしょう。完全な「脱マンネリ」となります。それでは「紅白」自体が消滅してしまうことになります。つまり、「紅白」を存続させたいのであれば、マンネリで良いのです。別に否定する理由などどこにもありません。

全ての原因は1.にあり、そして2.の関係者だけの話なのです。司会者を多く登場させたり、アニメを入れたり、と色んな演出をしますが、やればやるほど逆効果と映ります。むしろ、どんどん悪くなる一方です。

日本には「継続は力なり」という言葉がある通り、紅白歌合戦に存在価値があるかと問われれば、まさに「継続」にその意義があるのではないでしょうか。そう考えると、あまりいじらずに「子供から大人まで楽しめる歌唱ショー」として、国民が解るように「選考基準」もきっちり発表して、視聴率に拘ることなく、継続していって欲しいと思います。ジャニー喜多川氏が言うように、年配の歌手がどんどん消えてしまう方が問題なのです。

 

物が今ほど無くても、テレビに出る歌手に一喜一憂していた「昭和」が懐かしい管理人です。 最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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