下町ロケットガウディ計画」もいよいよ結末が近づいてきました。第9話と最終回あらすじも含め、結末を追ってみましょう。

下町ロケット
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これまでの流れ>ロケット編が主なので、ご存じの方は飛ばしてください。(笑)

アメリカ航空宇宙局に所属していた椎名直之は、日本に帰国して父親の経営する町工場の社長となりました。椎名はNASAというネームバリューを利用して、僅か3年で業績を飛躍させた実力者として伸してきました。

「目的のためには手段を選ばず」「勝つべくして勝つ」という信条の元に、あらゆる人脈を利用して、決定権を持つ企業の経営者や幹部から直接契約を取る手法が椎名のやり口です。

佃製作所
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佃航平率いる佃製作所が椎名に狙われることになりました。佃航平は元宇宙科学開発機構の職員で、ロケットエンジンの開発に携わっておりました。しかし、ロケットの打ち上げ失敗の責任を取り、辞職して亡くなった父が経営していた佃製作所を継いで社長となりました。

その中小企業を率い、ロケットを自分の手で打ち上げたいという「夢」を忘れずに、エンジンの鍵を握るバルブシステムを開発し特許取得を成し遂げていたのです。

一方、巨大企業の帝国重工は純国産ロケット打ち上げ成功を目標に掲げ、「スターダスト計画」と名付けるロケット打ち上げを目指していました。この開発の担当になっていたのが航空宇宙部部長の財前道生と開発部主任の富山敬治です。

帝国重工
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自社開発のロケットエンジンの燃焼実験が成功し、喜ぶ財前と富山でしたが、部品となるバルブシステムは、すでに佃航平が開発済みで特許まで先に取得されていたと知るのです。

そこで、財前と富山は佃製作所から、この特許買い取りを申し出るのですが、航平はその申し出を断ります。「小さな町工場のくせに」と高を括っていた財前と富山でしたが、帝国重工のロケット打ち上げのスケジュールはすでにマスコミに発表済みです。

(少し長くなってすみませんが、もう少しお付き合いください。笑)

長い話を折って短くすると、全て自社開発という使命の藤間秀樹社長の目的達成ですから、特許買い取りで決着がつくはずでした。ところが、意に反して佃航平はこの買い取り案に難色を示したのです。

「どうせ、金の問題だろう」と多少の金額の上積みで解決すると思い込んでいた財前と富山は、金で決着すると侮っていました。

ところが、佃航平には夢があったのです。それは「自分の作ったロケット」を飛ばしたいという「夢」です。その夢があったからこそ、バルブシステムの開発に成功し、特許まで取得できたのでした。

燃焼実験が迫る中、決着を着けに佃製作所を訪れた財前道生は、この時、佃航平という「人間」を知ることになり、技術力と精密度において、帝国重工に引けを取らない会社だと、中小企業に対する考えを改めることとなりました。実は財前道生の父も町工場の経営者だったのです。

財前道生
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そして、幾多の困難を乗り切って、遂に佃航平の「夢」であったバブルシステムの部品供給が認められて、ロケット打ち上げも成功し、帝国重工にバルブシステムを納品できるようになったのです。

 

ガウディ計画に入るまで

アメリカから戻った椎名直之が、人脈を利用して伸してきたことは前述しました。標的を決めると、どんな手段を使っても手に入れる椎名は佃製作所のバルブシステムに狙いを定めたのです。

ロケット打ち上げ成功後、帝国重工の財前道生は広報と営業のために海外出張が多くなっていました。そこで、社内での統括は財前に代わり資材調達部長の石坂宗典が担当となっていました。

帝国重工懇親会
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椎名はその石坂に接近していたのです。財前の部下だった富山でしたが、財前が留守なので石坂の元で職務に当たっていました。「ポスト財前」なんてほざく男ですから、出世競争を意識する石坂の野心がよく分かるのでしょう。(笑)

椎名は佃製作所のバルブシステムの取引を奪おうと奇策を考え出しました。それは、帝国重工と組んでバルブシステムの共同開発です。これに乗ったのが、石坂宗典であり富山敬治だったのです。

石坂の胸算用は、この共同開発により藤間社長の宿願である全てを自社製品で純国産ロケットを作るという目的が達成できると社長に取り入ることで、出世競争をリードしようとしたのでしょう。

取引を佃から奪いたい椎名直之と、出世競争で財前をリードしたい石坂宗典のチームはここに生まれたのです。

競争という理不尽な取引条件を突き付けられた佃製作所。下請けという立場から、飲むしかない条件に、佃製作所の面々は一丸となってこの競争に勝つことができました。ところが、実験の結果は佃製作所が上でしたが、僅差で精度には問題は無いとして、社長の意向である内製化を達成できると石坂部長は水原本部長に決断を委ねるのです。

水原本部長
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水原本部長という人間は「御身大切に」主義の男で、自分に責任が及ばないようにする人間なので、石坂の主張を認め、佃製作所の部品納入は途絶えることとなりました。

ガウディ計画のあらすじ

ここからが、後半のガウディ計画です。

このようなロケット部品で問題が発生している中、元佃製作所の社員で、開発部に所属していた真野賢作が、航平社長を訪ねてきます。

一緒に居たのが、北陸医大の一村隼人教授と株式会社サクラダの桜田章社長でした。一村教授というのは心臓外科手術で有名な教授ですが、真野とはアジア医大で一緒だったのです。

一村隼人 桜田章
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アジア医大では貴船恒広教授が大御所として君臨しており、人工心臓コアハートの開発で名を欲しいままにしていました。しかし、実はこのコアハートとは、元々、部下だった一村教授のアイデアだったのです。貴船恒広はコアハートの開発を自分の物にしようと、一村教授を北陸医大に飛ばしたという訳です。

真野賢作は、北陸医大で一村教授と共に人工弁の開発に携わっており、この開発には絶対に佃製作所の技術が必要だと考え、一村と桜田を佃に紹介するつもりでやってきたのです。

富山の一村教授と桜田章を訪ねた佃航平は、それまでずっと自身が信じてきた「夢」が人の行動の動機だという信念の他にも、人を動かす動機があることを知るのです。

石倉三郎
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実はこの田舎臭いおっさんの桜田章には、亡くした娘がいたのです。幼い頃から心臓が悪く、心臓移植しか残された道は無いと手術するのですが、身体が成長すると共に心臓移植を繰り返さねばならず、数年前に、心臓が異常発生し、身体に合う心臓が見つからず、命を落としたのでした。

娘を亡くした罪の意識から、子供たちの命を救いたいと、残りの人生をこの人工心臓の開発に命を捧げる覚悟を決めた桜田の胸中を知った佃航平が動き出したのです。

 

ガウディ計画とは?

アジア医大の貴船恒広教授は心臓移植手術の第一人者で、人工心臓コアハーツの開発者です。しかし、実はこのコアハートとは、元々自分の弟子であった一村隼人教授のアイデアだったのです。しかし、自分の手柄として独り占めしようと一村教授を北陸医大に飛ばしてしまうのです。

自分が我慢をすれば、小さな命が助かると大騒ぎをせずに身を引いた一村隼人教授が桜田章と共同開発に取り組んだのが、人工心臓の開発でした。親会社の経編技術を応用し、移植した人工心臓が自然と体に馴染み、細胞を取り込んでいくという素晴らしい技術です。

一村隼人 佃航平
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そして、どうしても必要となるのが、人工弁だったのです。その開発に自分が嘗て務めていた佃製作所の技術に自信があった真野賢作が相談にやってきたのです。

どこにでも顔を出し、仕事を掻っ攫っていく椎名直之はここにも登場します。(笑)医療機器のメーカー日本クラインともツーカーの仲。

佃製作所にいた中里淳に目を付けた椎名は中里をヘッドハントします。佃製作所で試作品の人工弁の開発が上手くいかなかった中里は上司の山崎光彦のアイデアだった弁をダブルにした設計図を盗みだし、サヤマ製作所の椎名に渡してしまうのです。

ところが、この製品が商品化され日本クラインに納品した後に問題が発覚するのです。椎名の命令で耐久日数を180日に伸ばすよう開発と続ける中里は結果を出せないので、使用耐久90日の製品の確認をしたいと窓際の横田信生に頼みます。

製品をテストしていると、機械が異常音を発し、見ると中のバルブが壊れていました。すでにその製品が納品済みなのを知って焦る中里です。

人工心臓用バルブ
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貴船教授の申請していた人口心臓コアハートの臨床試験が承認され、その人工弁を使用した人工心臓での移植手術が始まりました。見事、手術は成功し、勝利の美酒に酔いしれている貴船のところに電話が入ります。

手術を受けた子供に異常が発生したのです。術後の担当には自分の弟子である巻田外科医が着くはずでしたが、貴船が学会へ出るように指示していたため、病院にはおらず、研修医の葛西が手当をしましたが、手に負えず患者は帰らぬ人となってしまいました。

貴船教授は、人工心臓のコアハートには問題が無かったと、自らの責任を回避して、部下の巻田に責任を転嫁します。

サヤマ製作所内では、納品済みだった製品の確認テストで異常を発見した横田は、データの数値を見て、あまりにきれいに並んだ数字にデータ偽装を見抜きます。そして、そのデータを医療ジャーナリストの咲間倫子に知らせます。

データを受け取った咲間倫子はいろいろ調べる中、佃製作所の名前を知り、話を伺いたいと佃航平を訪ねてきます。(だいたいこの辺までが第9話となるでしょう。)

咲間倫子
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最終回の結末 放送日は12月20日

最終回の放送ですが、時間はおそらく2時間(90分?)に拡大されるでしょう。

データを見せられた佃製作所では、きれいに並んだ数字が出来すぎていると判断を下します。そして、咲間倫子が持ってきた設計図面を見て驚きます。

その図面は、山崎部長が以前改良したバルブと同じだったからです。そうです、中里がサヤマ製作所の椎名から引っこ抜かれた時に盗んだ企業秘密です。

確信を得た咲間倫子は週刊誌へ情報を提供することにしました。一大スキャンダルの発覚です。

椎名直之
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データ偽装により警察の捜査が入ったサヤマ製作所では、社長の椎名直之の家宅捜索という事態に発展し、次々と真実が明るみに出ることになり、最後は逮捕となります。

一方で手術を施した貴船恒広の方は、理事会の厳しい意見に晒されます。そして、コアハートが元々、弟子の一村教授のアイデアだったことまで、分かってしまい、それまでの功績と功名はこの件で全部吹っ飛んでしまいました。当然ですが、大学での職を失い、一開業医としてやり直すことになりました。

一人の医者として、患者を診ることに、初心を思い出す貴船でした。元から悪党ではなかったのです。人間とは、弱いもので、環境に晒されると簡単に自分を見失ってしまうものなんですね。

談合
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とは言え、顔の厚さが他人の三倍も五倍もある人間もおりますよね。日本クラインの悪徳コンビ、久坂と藤堂の二人です。散々、事情聴取を受けた後に、平気な顔をして佃製作所にバルブ開発の再依頼にやってくるのです。佃航平の言葉を待つことにいたしましょう。

最後は佃製作所が人工弁の開発に成功し、一村教授とサクラダの目指したガウディ計画が完成するのです。亡くなった娘さんの墓に向かって花を添え、報告する桜田章の姿がありました。
長い間、ご愛読いただきまして、本当にありがとうございました。素敵なクリスマス、そして良いお正月をお迎えください。