IQ246 3話の感想 「やらせ」だった賢正の解雇劇と証拠獲得

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IQ246~華麗なる事件簿3話の感想は、ミステリーにしては、ちょいとストーリーが単純でしたね。織田裕二、ディーン・フジオカ、土屋太鳳など俳優の演技で十分楽しめるドラマだと思いますが、3話のネタバレにはがっかりしましたね。結局、法門寺沙羅駆の執事の賢正に対する「いますぐ出て行け」の解雇劇は「やらせ」だったというオチは、単純すぎました。

 

IQ246 3話の感想 1話完結の縛りと「やらせ」のプロット

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神の舌を持つ男」で、2サスマニアの甕棺墓光(木村文乃)が登場しますが、ミステリーサスペンスの多くが2時間なので、2サスマニアと呼んでいるのですが、これが妙を得た言い方になっているのですね。

1時間で完結するミステリーサスペンスを作るとなると、どこかで「詰める」必要が出てきてしまうのでしょう。丁寧に劇を描くことも、事件との関連性や人間関係を描くことも難しくなってしまいます。

 

IQ246~華麗なる事件簿は、貴族の末裔でIQが246もある超人的頭脳の持ち主、法門寺沙羅駆の活躍を描く物語です。

1話でも管理人が感じた感想ですが、超人的頭脳の持ち主ということが建前で、沙羅駆が全て推理推測で、物事を分かってしまう前提の危うさです。細かい観察力で事件を解決してしまう能力を前提にしてしまうと、「そこに居たまま、全部分かってしまう」こともあり得ると思ったからです。事実、監察医の森本朋美が驚き、沙羅駆に惹かれるのは、そういう部分だったわけですからね。

この1時間で完結というミスタリーサスペンスの設定は、時間的縛りの関係で、下手をすると描写が荒くなり、非常に雑な仕上げになると危惧していました。3話では「やらせ」という説明でケリを着けてしまった印象が強いです。

 

IQ246 3話の感想 賢正の解雇劇が「やらせ」にがっかり

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IQ246のプロット(筋書)の関心事は二つあったと思うのです。一つは、当主の法門寺沙羅駆と対立した執事賢正が「出て行け」=「解雇」され、その後の二人の関係修復です。

そして、もう一つは、その原因となった高校時代の初恋の相手、滝乃川美晴(観月ありさ)と賢正の関係です。

 

IQ246の展開のスタイルは、最初から犯人が分かっていて、その手口や動機などを明かしていくという「刑事コロンボ」に代表されるスタイルです。犯人が最後に分かる謎解きではなく、犯人は最初から分かっており、刑事が犯人をどう追い込んでいくかというドラマです。

その意味では、証拠のない滝乃川美晴を追い込むため、被害者となった下村辰也の妻が囮となり、口封じの現金取引の場を録画と録音で証拠とする「やらせ」の場面も、賢正の「解雇」がやらせであったことも、非常に粗いプロットだったと思います。

特に、最後の場面、土屋太鳳扮する和藤奏子の質問に対し、事件解決のため、最初から賢正の「解雇」を演出したという説明にはがっかりしてしまいました。

管理人的には、「脅されている。助けて欲しい」と賢正を頼る滝乃川美晴と賢正の仲が、もう少し深入りして欲しかったですね。

 

 

しかし、前述したように1時間で完結されるとなると、これ以上時間は取れない時間枠となってしまいますね。「起承転結」を考えた場合、ミステリーサスペンスを丁寧に描こうとすれば、1時間では難しいのは、「神の舌を持つ男」(向井理主演)でも感じたことでした。事実、「神の舌」では、二週跨ぎの2時間完結にした後半でした。

 

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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