夏目漱石の妻4話感想 夫婦喧嘩は犬も食わぬし小説より奇なり

夏目漱石の妻

夏目漱石の妻4話感想は、「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」し、「夫婦は小説より奇なり」でした。現代ならDV(ドメスティック・バイオレンス)、つまり家庭内暴力(程度によりけり)の「走り」のような夏目漱石の妻鏡子に対する態度と、漱石の「修善寺の大患」を乗り越えて長野に旅した二人の素晴らしいエンディングがとても印象的でした。最終回にふさわしい4話という感想を持ちました。

夏目漱石の妻4話感想1 他人から聞く噂話は直接聞くより堪える

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夏目漱石の妻4話感想ですが、漱石の妻鏡子が荒井伴男から大塚楠緒子のことを聞いてしまいましたね。それに加え、弟子の小宮豊隆が集会の後、ご挨拶したいと大塚楠緒子を漱石宅へ連れてきてしまいます。

男女間の場合は、特に他人の口から噂を聞かされるのは、堪えるもので、夫婦喧嘩の種、ナンバー1でしょうね。直接本人から聞くのもショックですが、他人から聞く場合は、その真意を確かめるまでが厄介なものです。(管理人も多少、似通った経験はありますので)

 

大塚楠緒子を「文鳥」に例えた旨を荒井から聞かされた胸中が穏やかでなかったのは、ごもっとで、理解できますね。管理人的には、荒井伴男の常識外れた行動の方が不満でしたね。若造が師の奥方に対して話す内容ではなかったと思いますよ、まったく。

 

夏目漱石の妻4話感想2 リベンジ浮気をしない女性は買い物三昧で憂さ晴らし

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大塚楠緒子が漱石宅に挨拶にやってきたシーンには大爆笑でした。漱石の妻、鏡子役の尾野真千子の演技は上手かったですね。楠緒子が上品な口調で、挨拶をすると、鏡子の想像以上の淑女が目の前に現れたのですから大変です。

普段の飾り気のない鏡子の口調は、甲高い口調で声が裏返っていましたが、あのシーンは何度見ても大笑いしてしまいます。尾野真千子は表情も豊かで素晴らしく、セリフも決まったいました。

 

そして、その後、小説「文鳥」を読ませて欲しいとせがむのを断れ、漱石の怒りを買ってしまった鏡子は従妹の山田房子(黒島結菜)を誘って、呉服を買いに誘います。

女性は、このような時、リベンジで浮気を軽々しくすることはなく、普通の場合、鏡子のように買い物で憂さ晴らしをするのかなあ、という感想を持ちました。(笑)仕返しに浮気をする場合は、かなり深刻な状況にならないと、そうしないでしょう。

普通は、仕返しには「買い物」か「食べること」でしょうかね。(笑)

 

夏目漱石の妻4話感想3 夫婦喧嘩は犬も食わぬし小説より奇なり

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実際に、本当の夏目漱石と鏡子夫人の夫婦喧嘩がどこまで派手だったのかは分かりません。ドラマですから、長谷川博己と尾野真千子の役作りで想像するほかはありません。

このドラマ、夏目漱石の妻4話まででしたが、長谷川演じる夏目漱石は、妻鏡子が「精神衰弱」という病を患っているということを知り、夫婦の絆を取り留めていましたが、あれだけのDV(心理的なものも含め)に遭遇し、妻として冷遇されたら、別れていたとしても不思議でも何でもありませんよね。

まあ、昔の日本ではあれくらいは当然だったのかも知れませんね。時代はすでに変わっているので、現代社会から見れば、「離婚」や「別居」は当然ということになりますでしょうか。

しかし、いずれにしても、夫婦間の二人にだけしか分からないものがあるのが、昔から言われる「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」ですし、「夫婦は小説より奇なり」ということになるのでしょう。

 

夏目漱石の妻4話の最終回、エンディングが二人揃って長野への旅。脚本がおしゃれでしたね。4話で終わってしまうのが、本当に名残惜しいです。ドラマすべてが素晴らしかったですが、特に尾野真千子と長谷川博己の二人の演技は傍で見ていても楽しい夫婦を演じてくれたという感想を強くしています。

 

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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