津田寛治が漱石の兄夏目直矩役で「夏目漱石の妻」にキャストイン

夏目漱石の妻

「砂の塔」でもボスママの亭主、阿相武文のキャストで出演する津田寛治が、「夏目漱石の妻」で、漱石の兄、夏目直矩キャストを演じています。漱石のところに金の無心に表れた塩原昌之助に困った妻の鏡子が相談に行く相手が漱石の兄、夏目直矩だったのです。

 

夏目漱石の妻キャスト 津田寛治がキャストを演じる夏目直矩とは?

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夏目漱石の妻3話で、津田寛治漱石の兄、夏目直矩キャストで登場します。夏目直矩(番組内では「なおかた」、別に「なおただ」という表記もあり、どちらが正しいかは不明)とは、漱石とどんな関係にあったのでしょう。

まず、漱石の父、夏目直克の関係からお話しておきましょう。新宿で名士をしていた夏目小兵衛直克(なつめこへえなおかつ)は、前妻との間に二人の娘、さわとふさがおりました。

そして、後妻に迎えた千枝との間に生まれたのが、大介、直則、直矩だったのです。その後に生まれた久吉(四男)とちかは生まれた翌年にどちらも亡くなり、しばらくして直克が50歳の時に漱石が誕生しました。幼少時の名前は金之助でした。

金之助は両親が年をとってから生まれたので、「できちゃった子供」として恥じかきっこ子とされたわけです。

 

母の千枝は、夏目漱石が14歳の時に亡くなっています。そして、漱石が二十歳の時に長兄の大介が結核で命を落とし、次兄の直則も同じ結核で亡くなりました。

そこで、三男の直矩が夏目家の跡取りとなったわけです。相次いで息子たちが亡くなり、残った男児が直矩一人となったため、漱石を復籍させようと父の直克は考えたようです。ずいぶん、身勝手な言い分といえば、その通りでしょう。

当然のことですが、塩原昌之助とやすの養父母は、直克の要求を拒否したといいます。塩原昌之助の心境も、相当に複雑なものがあったはずです。昌之助は、その昔、直克の元で、書生同様の世話を受け、名士にしてもらった恩義があるのですから、身を引き千切られる思いで漱石を手放したのではないでしょうか。

決着は、240円という「養育費」名目の手切れ金で、手が打たれたのです。しかし、漱石はこの実態を正之助が自分を身売りしたと思ったようです。

ところが、の鏡子が三男の兄、直矩を訪ねて聞いてみると、塩原昌之助は、嫌々ながらも仕方なく240円で手を打ったというのです。言い分としては、養育費などそれまで負担した金額には程遠いというわけです。しかし、養父の昌之助は金之助に念書を書かせ、後にそれが元で、父、直克が激怒したという「不実不人情はいたしません」という文言がその時から問題視されていたのです。

兄の夏目直矩はその辺の事情をよく理解しておりました。

 

夏目漱石の妻キャスト 漱石の兄夏目直矩のキャストを演じる津田寛治とは?

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夏目漱石の妻で、漱石の兄、夏目直矩キャストを演じる津田寛治は、ビート武(北野武)に自分から売り込んで、たけしに見出された俳優です。

運も実力のうち」とはよく言ったもので、北野監督による「ソナチネ」に出演を機に、チャンスを広げ、ドラマ、舞台、アニメの声優などとして幅広く活躍しています。

砂の塔キャスト 津田寛治が阿相武文役でボスママの亭主に >

28歳からの芸能界入りは晩熟でのデビューですが、しっかりと実績を残してきました。映画「模倣犯」では、栗橋浩美のキャストを演じています。直近のドラマ「模倣犯」は、リメイクで栗橋浩美役は山本裕典です。

 

津田寛治の演じる夏目漱石の兄、夏目直矩キャストは中々似合っていて、役作りも演技も見事でした。特に、漱石の幼少期の思い出話を語るシーンは、雰囲気がよく出ていましたね。まだ、最終回がありますので、津田寛治の出番が残っているかも知れませんね。楽しみな役者です。

 

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

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