夏目漱石の妻キャスト 尾野真千子が夏目鏡子役でヒロインに

夏目漱石の妻

夏目漱石の妻で、尾野真千子夏目鏡子キャストでヒロインを演じます。見合い結婚ですが、文壇の巨匠となった夏目漱石ですが、少なからず妻の鏡子の協力と忍耐が無ければ、漱石は生まれていなかったでしょう。「内助の功」という素晴らしい言葉が日本文化にありますが、正しく夏目鏡子はその「鏡」と言えるでしょう。

 

夏目漱石の妻キャスト 尾野真千子扮する夏目鏡子とは?

夏目漱石の妻、夏目鏡子は広く一般的に「悪妻」、或は「暴君」としての悪評で知られているようですが、我が儘に育てられたということから流布された中傷論である、という説もあります。

夏目鏡子の実家、中根家は由緒ある家系で、鏡子の父、重一は法制局参事官から貴族院書記官長になった中根重一の長女として鏡子は生まれました。

夏目鏡子は、結婚前、中根家の最盛期の生まれたこともあり、小学校を卒業すると上の学校へ通うことはなく、家庭教師がついて勉強したとあります。重一の一身の愛情をもって育てられたことが、後に「甘やかされて育った、我儘娘」という評価に繋がったようです。

 

夏目鏡子は、19歳の時、10歳年上の夏目金之助(後の漱石)と結婚することになりました。漱石の方は、鏡子の天真爛漫で自由な空気(笑う時、口を押えず大きく開けて笑う等)が気に入り、一方の鏡子の方も金之助を気に入り、見合い結婚でしたが、互いに見初めあっての結婚でした。

後に、精神的病を患う漱石ですが、やはり最初のこの出会いと馴れ初めが、その後の運命を決めたと言えるでしょう。

鏡子の感性は、独特のもので、その意味では漱石の感性とは一致していたと思われます。最初の子供を流産したり、実父の官職からの失脚や借金、亭主漱石の精神的病など、不遇が重なる鏡子でしたが、持ち前の芯の強さとユーモアのセンスで、逆境を跳ね除け、後の大成する夏目漱石を生んだ陰のヒロインとなりました。

 

夏目漱石の妻キャスト 夏目鏡子のキャストを演じる尾野真千子とは?

夏目漱石の妻で、漱石の妻、夏目鏡子キャストを演じるのは尾野真千子です。尾野真千子は、女性の映画監督、河瀬直美の「萌の朱雀」の作品のヒロイン、田原みちる役に抜擢されてデビューした女優です。

このデビューのエピソードは特筆すべきで、奈良市出身の河瀬直美監督がロケで訪れた奈良で、地元の中学校に通っていた尾野真千子の掃除する姿を見てスカウトされてヒロインに起用となったことです。このような芸能界入りデビューは、非常に珍しいと言えるでしょう。

その後、高校を卒業して、本格的に女優として活動するために上京して、2007年、奈良を舞台にした河瀬直美監督の作品「殯の森」で、真千子役を演じてカンヌ国際映画祭でのグランプリ受賞につながりました。

そして、2011年には、NHK連続テレビ小説「カーネーション」でヒロインの小原糸子を演じて、高い評価を得ました。続いて出演した「最高の離婚」(2013年)で、二度目となる放送文化基金賞の演技賞にも輝き、いよいよ演技派の女優として確固たる地位を築きあげました。

私生活では、2015年、EXILEとの共演がきっかけで知り合った芸能事務所の役員と結婚しました。

ドラマ「夏目漱石の妻」でも、尾野真千子は、微妙な立場の妻・夏目鏡子を「泣いたり、笑ったり」と喜怒哀楽を惜しまずに表現する体当たりの演技で熱演しています。

「夫婦喧嘩は犬も食わない」と言われますが、実はそこには「夫婦は小説より奇なり」という二人にしか分からない関係というものがあります。夏目漱石を演じる長谷川博己との呼吸も合っていて、尾野真千子夏目鏡子の演技が光っています。

 

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