坂口健太郎がドラマ「模倣犯」でピースこと網川浩一役で、初めてのヒール、悪役を演じました。宮部みゆきの大ヒット小説「模倣犯」は、14年ぶりの映像で、主演の中谷美紀とヒールの網川浩一の演技には大いにスリルを掻き立てられました。初の悪役を演じた坂口健太郎ですが、十分に「恐怖感」が出ていましたね。

中谷美紀 坂口健太郎 清水富美加
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ミステリー長編小説‐宮部みゆき原作「模倣犯」とは?

模倣犯」とは、これまで400万部以上の売り上げを記録したとされる宮部みゆき原作のミステリー長編小説です。

95年から99年まで、「週刊ポスト」に連載された小説で、01年に単行本化されました。そして、05年には新潮文庫から文庫版が発行される人気小説です。

模倣犯」とは、自分を天才と勘違いする犯罪者の身勝手な行動と、その犯罪に巻き込まれる人々や家族のあり方などを表現した人間ドラマで、犯罪の対局にいる「加害者」と「被害者」の心理描写が細かく描かれている長編小説です。

今ドラマでもヒロインの亭主となった前畑昭二(杉本哲太)や、孫娘の犠牲者を出した有馬義男(橋爪功)など、犠牲者の家族の心理描写などは、必見でしたね。

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2002年劇場版「模倣犯」とは?網川浩一役にSMAP中居正広

模倣犯」は、2002年、森田芳光監督・脚本による映画化が制作され大ヒットとなりました。今回坂口健太郎が扮した網川浩一役をSMAPの中居正広が演じて、空前の話題となった作品です。

しかしながら、原作者の宮部みゆきは、脚本があまりにも随所で変更されてしまい、極めて不満足で「試写会」の途中で帰ってしまったことでも話題となりました。事実、その後企画された監督と原作者の対談では、宮部みゆきはほとんど無言だったそうです。

因みに、原作と映画における違いの一部を紹介すると、キャラクター設定の違いが際立っています。例えば、犯人の網川浩一は、本来「思考力は高く、しかし精神的には幼稚」という設定が「冷静で冷酷」と幼稚さが欠如しています。また、原作では進学塾の講師が職業ですが、映画では経営コンサルタントになっています。

網川浩一の親友、栗橋浩美(山本裕典)についても、原作と映画では多少の乖離が見られます。原作で描かれる栗橋浩美は、姉の亡霊に悩まされる青年となっているところ、映画ではカットされているのです。そして、四か国語を操る設定の映画ですが、原作にはそのような才能は持ち合わせていない普通の青年として描かれています。

また、映画版では前畑昭二は謀殺されてしまう設定ですが、原作ではそのような事件は起きません。そして、今ドラマのように前畑昭二の実家は鉄工所経営ですが、映画版では畳職人に変更されています。

このように、前作の映画版では、原作の宮部みゆきがNGを出すほど、脚本による変更がなされていますが、今回のドラマでは原作に限りなく忠実なものとなったことは確かでしょう。

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坂口健太郎がピース・網川浩一役で初のヒール・悪役に

これまで、イケメンで学校でナンバー1の人気男を演じた「ヒロイン失格」の弘光廣祐役、植物が趣味の学生を演じた連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の星野武蔵役、人の好い出版社、興都館の営業マン小泉純を演じた「重版出来!」など、坂口健太郎の出演するキャストは「イケメン、さっぱり、好感」のもてる青年役がほとんどでした。

今回のキャスト、「模倣犯」のピースこと網川浩一は、これまで坂口健太郎が演じたことがない、悪役のヒールなので、役作りにあたっては、結構、苦労したようですね。

本人曰く、「いままで演じてきた役の中で一番寄り添えない役」というくらいに、自分のイメージと合わなかったのでしょう。

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演技としては、十二分に「恐怖感」があり、これまでの坂口健太郎のイメージを覆すくらいのインパクトはありましたね。特に、ヒロイン前畑慈子(中谷美紀)に差し入れをもって自宅に現れたシーンでは、ゾクゾクさせられました。(たぶん、ドラマで一番恐怖感を感じた瞬間でした)

役者として新境地となったかも知れませんが、坂口本人が感じているように、管理人のイメージも、「人の好い優しいキャラ」の坂口健太郎が好きなので、サスペンスでのヒール役は、しばらくの間、封印して欲しいものです。(笑)坂口健太郎の「悪役」の演技は十二分に堪能できました。

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