家売るオンナ7話の感想は、とても複雑でしたね。白洲美加の両親の離婚を機に長年住み慣れた古い家を取り壊すことになり、感傷的な娘の美加ですが、両親は意外にもあっさりしたもの。離婚と別居が二人の距離を縮め、惰性で暮らしていた以前より若々しさを取り戻し、溌剌として新しい生活をスタートさせたのです。
家売るオンナ7話の感想1 「家」は物質文明の極致的象徴であり存在
< 足立聡(千葉雄大)の立ち直りの早さが見事!家売るオンナ6話で >
家売るオンナ7話の感想は微妙で複雑な人間の理性と感情が見事に描かれていたことでした。白洲美加とその両親の三人のそれぞれの感情と理性、そして、美加を取り巻く人間模様など、感情と理性が随所に現れていて、とても楽しく興味深い内容だという感想を持ちました。
テーコー不動産のダメ社員、白洲美加の両親の離婚と共に、所有権を持つ母、貴美子が売却を決意します。
自分の思い出が詰まった実家は老朽化していて、家付きの売却を模索した白洲美加の願いは叶いませんでした。
そして、実家解体の日、白洲美加は実力行使に出ます。ヘルメットをかぶり、自宅に両親の自宅に籠り、「撤去反対」の奇声を挙げるのです。
しかし、ハンマーを手に、三軒家万智が中へ入っていくと、ガラスや壁などを壊し始めます。驚いて机の下に隠れる白洲美加の前に姿を現した三軒家万智は、滔々と自分の過去の体験を話し始めます。
過去の柵から自分を解放して、自由になれ!と説く三軒家万智の奥深い言葉に感動しました。
考えてみれば、「家」とは、物質文明の究極的な象徴であり、存在なのかも知れませんね。英語では「家」をハウス(HOUSE)と言いますが、家庭をホーム(HOME)と呼びます。
ハウスの中にファミリーがあって、ホームになるのですね。人間とは、わがままに出来ていて、惰性の生活の中にお互いを見失っていて、結局、美加の父、白洲保の浮気は、その惰性からの解放だったのではないでしょうか。
事実、離婚して別居しても、「スープの冷めない距離」で、二人は改めてお互いの良さを認識して、これからも仲良く暮らせるのではないでしょうか。
最後の白洲美加と両親三人での食事のシーンに心が温まりました。
家売るオンナ7話の感想2 庭野聖司を演じる工藤阿須加が好演技
< 家売るオンナ6話感想 三軒家万智の整合性と説法が見事な演出 >
家売るオンナの初回、1話から北川景子との共演シーンが多い工藤阿須加ですが、得体の知れない美人上司の三軒家万智に翻弄される役を上手に演じているとの感想を持っています。
庭野聖司の三軒家チーフに対する「驚き」や、「戸惑い」、「納得」、あるいは「憧れ」など、複雑で多様な感情を工藤阿須加は見事に演じていると思います。
家売るオンナは、原作がなく、脚本は大石静によるドラマですが、オリジナルで原作がないキャラクターですから、役者の役作りに期待がかかります。
無感動、無感情の三軒家万智を演じる北川景子の演技も素晴らしいですが、工藤阿須加の演じる庭野聖司の役作りも見事です。
工藤阿須加は、顔の表情や仕草にも細かい感情表現ができており、喜怒哀楽の表現が実に分りやすい男で好感がもてます。
個人的な感想ですが、この「家売るオンナ」では「不動産コメディ」に留めておいて、今後スピンオフ、或いは「家売るオンナ2」で、三軒家万智と庭野聖司の「不動産ラブコメ」を制作して欲しいですね。もちろん、その時も三軒家万智には北川景子、そして手下の庭野聖司には、工藤阿須加で決まりです。
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