重版出来!6話で、新人漫画家の東江絹(高月彩良)が安井昇(安田顕)に作業状況を聞かれ、「7話のペン入れが終わるところです」と答えていました。さて、この「ペン入れ」とはいったい、どんな意味なのでしょう。どうやら業界の専門用語のようですね。意味を調べてみました。

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重版出来!6話に出てくる「ペン入れ」とはどんな意味?

重版出来!6話で東江絹(高月彩良)が、安井昇(安田顕)に答えた返事が「7話のペン入れが終わるところです」でした。では、この「ペン入れ」」ってどういう意味で何を指すのでょうか?

ペン入れ」とは、漫画を描く作業の制作過程の一つで、下書きの上からインクや墨で仕上げることを意味します。

非常に荒っぽい言い方をしますと「色塗り」と言い換えることもできると思います。

ペン入れ
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元々は「ペン入れ」とは、製図用語であったようですが、製図の方ではCADを用いるようになり、その製図法が普及したので、使われなくなった言葉です。

漫画の場合、オーケーが出たネームに絵を描いていくのですが、先に鉛筆で下書きを描いておいて、その後で本線をペンで描き入れていきます。この作業を「ペン入れ」と呼んでいる分けですね。

そして、この「ペン入れ」の作業が終わると、インクの乾きを待って、下書きの鉛筆の線は消しゴムで消すことになります。
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重版出来!6話に出てくる「ペン入れ」行程と漫画家

当然、想像に難くありませんが、この「ペン入れ」の作業においては、インクの乾燥を待って下書き消しの作業があるために、連載など締め切りに追われる漫画家にとっては「時間」と「作業」の両面から厳しい作業になるようです。

乾かすのに時間がかかり、下書きを消すのにも時間を費やす訳ですから、人気漫画家が何故多くのアシスタントを抱えているのか、理解できると思います。

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有名な漫画家さんで、かつて締め切りに間に合わせるために、ペン入れの後、原稿が早く乾くようにと火で炙ったというエピソードもあるそうです。

時代が変わって、今ではヘアードライヤーを使う漫画家もいるそうです。

第6話でも、若き日の安井昇が売れっ子漫画家の加藤了先生宅へ毎週末手伝いに行っていたシーンが思い出されます。安井昇の手伝いは、ペン入れが終わった後の下書きを消す作業だったように思います。

 

重版出来!6話に出てくる「ペン入れ」の用具と漫画家の好み

ペン入れに用いられるペンは、長いこと伝統的にGペンや丸ペンなどを、インクに付けて作業していました。未だに、ペンとインクによる作業は主流ですが、1980年代に入ると油性ペンやフェルトペンの使用なども見られるようになりました。

あるいは、水性のサインペンやミリペンを使用する漫画家も出てきて、ペン入れ専用の油性ペンなども発売されるようになり現在に至っています。

最近のIT技術の進歩で、鉛筆の下書きをパソコンに読み込ませて、パソコンでペン入れの作業もできるようになり便利になったものです。

ペン選びによって、漫画の質感が大きく変わってくるので、ペン選びはその漫画家の個性を反映していると言えるでしょう。ペンの種類によって漫画のタッチが変わってくるので、その個性によってGペンを好んだり、丸ペンを好んだり、作家の画質に対するこだわりを見て取れるでしょう。

今回は、漫画制作過程の「ペン入れ」についてでした。

 

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