重版出来!5話で、ミュージシャンのヒャダインが野呂役で登場します。野呂は売れっ子のデザイナーで、本の装丁を手掛けます。えっ、装丁?それって、何やら業界の専門用語?意味を調べてみました。

重版出来!
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重版出来!に出てくる「装丁」とはどんな意味?

重版出来!5話でヒャダインが手掛ける仕事が「装丁」です。では、この「装丁」っていったいどういう意味で何を指すのでしょうか?

装丁」とは、一般的に製本の事を指し、印刷されてきた頁をまとめて綴じて表紙を付けて本にする作業を指します。そして、実はこの「装丁」という言葉、明治以降に使われるようになった比較的新しい言葉なのです。

装丁
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明治までは、「装丁」という言葉ではなく「製本」という言葉が用いられていたのです。そして、出版業が進展し始めた明治末期ごろから、「装い釘じる」という意味で「装釘」が用いられるようになったそうです。

しかし、この漢字の用法は間違いだとされ、本来は「装幀」あるいは「装訂」と書くべきもののようです。一般的には漢字表記は「装丁」が使われるようです。

そして、この「装丁」の意味ですが、すなわち「製本」の作業をすべて含めて用いる分けですが、特に本の表紙やカバーなどデザイン等を担当する専門家を「装丁家」と呼び狭義に使われる場合もあります。

重版出来!に登場する野呂はカバーデザインなどを担当する専門家とみるべきでしょう。

 

専門用語「装丁」英語と日本語の違い?

装丁を英語で「ブックデザイン」とした場合、同義語で使われる場合とそうでない場合があるようです。本の場合ですと、本の全体のデザイン、表紙だけの場合、あるいは表紙の絵のみ、といった場合が出てきます。そのように別々に表記する場合もあれば、そうでない場合もあります。

ですから、この「装丁」という場合、広義の解釈から狭義の解釈まで、全部包み込まれる言葉といえ、その場、その場で判断して意味を理解する必要がありあそうです。

状況判断からすると、重版出来5話で登場する、売れっ子デザイナーの野呂(ヒャダイン)は、わりと狭義の方で、本のデザインを担当する専門家と見て良さそうです。

 

業界用語「装丁」にまつわるエピソード

ここで、ちょっと面白いエピソードをご紹介しましょう。時代は大正から昭和にかけて、考古学や民俗学専門の書店「岡書院」を経営していた岡茂雄という人物がおりました。

実は、この岡茂雄こそ、「装丁」に釘の文字を好んで使った人物とされています。岡は、製本に携わった人物ですが、すぐに壊れる本が嫌いで、自社で作った本が丈夫かどうか確かめるため、出来上がった本を床に叩き付けてその丈夫さの確認をしたことで知られています。

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その意味では、岩波書店で有名な岩波茂雄も、同じように本を叩きつけて、頑丈に出来上がったか試していたというエピソードが残っています。奇しくも、どちらも名前が「茂雄」で同じなのは不思議ですよね。

(参考資料:ウィキペディア「装幀」より)

 

名立たる装丁家の偉業を知るチャンスになるかも?

いろいろ調べてみると、日本にも数多くの装丁家がいたようですが、薄学な管理人は聞いたことの無い名前ばかりが列挙されています。

ここでは、割愛させていただきますが、重版出来!で、装丁意味や装丁家の作業内容などで、詳しく知るチャンスになるか、第5話を楽しみにしています。

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